感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shikada
15
視覚障害やディスクレシア、肢体不自由などの理由で一般的な本を読むのが難しい人でも読める「アクセシブルブック」の概要を紹介する一冊。その形態はオーディオブック(ないしテキスト読み上げ)、点字本、大活字本などさまざま。アクセシブルブック普及の背景には、読書バリアフリー法、ひいては世界盲人連合の活動があるが普及はまだまだ進んでない。テキスト読み上げ機能を使うための、リフロー形式の電子書籍の必要性がよく伝わってきた。画像を認識して説明するのはマルチモーダルAIの出番なので期待したいところ2024/11/15
なま
9
★4.8 芥川賞受賞『ハンチバック』で「私は本を憎んでいた。目が見えること、本を持つこと、ページをめくること、読書姿勢が保てること(中略)その特権性に気づかない【本好き】達の無知な傲慢さを憎んでいた」と語るの著者の市川沙央(自身も先天性の難病をかかえる)の言葉から、アクセシブルブックとは?なぜ必要か?また、読書バリアフリーを実現する為の方法や団体、様々な切り口から語る。「読書」推進の【読む】は【インプット】と変換し、文章だけでなく、音、蝕図、図表、記号など様々な方法を提案する必要があるし忘れてはいけない。2025/04/02
skr-shower
2
芥川賞の市川さんの発言や、本好きなのに目耳の障害を持った家族が居たので関心がある分野。自分も怪我で両手が使えない時の、電子書籍・オーディオブック・読み上げ機能など助けられた。不備を許容しつつ、著者に配慮し恩恵を皆が受けやすくなる技術の進み方を望む。2025/01/21
チタカアオイ
1
【図書館】2024/08/24
えーてる
1
視力の低下が進むにつれて、一般に売られている紙の本をそのままの状態で読むことが困難になってきた。引退後にじっくり読もうと思って積んでいた本が意味のない紙の束に変わろうとしている。文字サイズを大きくできる電子書籍を読むことが増えてきた。電子書籍リーダーの音声読み上げ機能もよく利用するようになった。今年に入ってAudibleによる「耳からの読書」の比率が増えた。自分は今やアクセシブルブックを積極的に利用する側なのだ。2024/08/17