内容説明
「埋もれていた公害を教師が告発」と報道されて、突如、社会に浮上した祖母・傾山系の谷間の集落・土呂久。あれから50余年、少子高齢化が進み、猪や鹿がのさばり、廃屋が目立つ。公害を生き延びたのに過疎で衰亡する!その集落史のキーワードは「和合」。鉱山が起こしたヒ素公害の実相と、それに巻き込まれた村落共同体の葛藤を詳細に報告する。
目次
第1章 自然と人間の関係史
第2章 栄枯盛衰の銀山
第3章 和合の郷の形成
第4章 毒物を産する鉱山
第5章 軍需産業の傘下に
第6章 閉山と和合会解散
第7章 公害患者救済
第8章 国際協力
第9章 環境学習
著者等紹介
川原一之[カワハラカズユキ]
1947年福岡県生まれ、北九州市で育つ。早稲田大学政経学部新聞学科卒、朝日新聞記者のとき高千穂町旧土呂久鉱山周辺で起きたヒ素公害を取材、75年に新聞社を辞めてヒ素中毒患者を支援する一方、記録作家として土呂久の歴史を著述した。土呂久訴訟が最高裁で和解した後、94年にアジア砒素ネットワークを結成、アジアのヒ素汚染の調査・対策に踏みだし、2000年にJICAからバングラデシュに派遣され、その後15年までヒ素汚染対策プロジェクトの総括。20年に宮崎大学が土呂久歴史民俗資料館を開設後、客員教授、非常勤講師として資料の収集・整理にあたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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