目次
教育学的思考が発動するとはどのようなことか
第1部 臨床教育学が出会う他者「弱い」・「小さい」・「見えない」人々(「弱さ」に応答する臨床知の形成―対話主義の実現に向けて;幼児は“生きているもの”をどのように体験しているのか―保育における「生命のリアリティ」の探求;死者の世界をたずねる技法としての“歴史の作業”―リクール歴史論のプラグマティーク ほか)
第2部 教育人間学が描く人間の条件 言語・感情・身体・信頼(詩作者の知としての予感のパラドックス―ボルノウ晩年の自然論にみる「解釈学の射程外」の問題;ベンヤミンにおける「物語る」という問題圏―「物語る能力」のゆくえ;実践のなかの感情―「相貌論」によるその妥当性の基礎づけ ほか)
第3部 教育学的思考を駆動させる生命原理(ベルクソン哲学と新教育の彼方―生成の臨床教育人間学の可能性;成長‐解放としての教育に向けて―ドゥルーズ=ガタリの身体論と教育の脱構築;バタイユからデューイを読む―生命論としてのexperienceとcommunication ほか)
教育の世界を開く知の冒険―あとがきに代えて
著者等紹介
矢野智司[ヤノサトジ]
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退。博士(教育学)。現在、佛教大学教育学部教授
井谷信彦[イタニノブヒコ]
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(教育学)。現在、武庫川女子大学教育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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