内容説明
“第三世界”ラテンアメリカ発のフェミニズム思想。「夜明け」を待たずに、女性たちは「闇」に消えていくしかなかった。上層階級出身のメキシコ人女性作家が、さまざまな境界を往還するなかで社会から周縁化された女性を描く。彼女たちの苦悩は、21世紀の現代に生きる私たちにも共有可能なものである。
目次
第三世界の知識人女性とは
第1部(知識人として書くこと;向こう岸を語ること;女性の生き方にこだわる)
第2部(第三世界発のフェミニズム;マチスモ言説の語られ方;農園主一族の不名誉な独身女性;もう一人の「独身女性」;産めない女性と産まない女性)
輝きを放つ文学の効用
著者等紹介
洲崎圭子[スサキケイコ]
大阪生まれ。お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科博士後期課程単位修得満期退学。博士(人文科学)。専門は、ラテンアメリカ文学、比較文学。地方公務員勤務を経て渡墨。帰国後、立教大学文学研究科に入学し、研究活動をスタートした。メキシコ大学院大学に留学。サンパウロ大学哲学文学人間科学部ポストドクター課程修了。現在、お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所特別研究員、立教大学ラテンアメリカ研究所研究員、神田外語大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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