内容説明
ハンセン病に罹患しながら、療養所へ入所しなかった母。故郷を離れ、「偏見と差別の風雨」の中で母を支え続けたTM―“らい予防法による被害”の陥穽を撃つ。
目次
1 聞き取り ハンセン病非入所者家族の憤怒の語り(若菜病にかかった母親/父親はガンで病死;母親がハンセン病との噂/鳥取県の「無癩県運動」;火傷で骨が落ち指が縮む ほか)
2 意見書 鳥取地裁判決批判(オリジナル版)(鳥取地裁の「判決」について;甲第七八号証「精神衛生相談票」について;甲第三〇号証「「らい予防法」体制下の「非入所者」家族」について ほか)
3 証人尋問 社会的差別としてのハンセン病問題(「共感的理解」と「多事例対比解読法」;「検証会議」以来のかかわり;「社会的マイノリティとしてのカテゴリー」 ほか)
著者等紹介
福岡安則[フクオカヤスノリ]
1947年生まれ。埼玉大学名誉教授。博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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