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内容説明
「仕事がつまらない」「将来のお金が不安」「死にたい」…残酷な未来を生き抜くための知的武装。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
32
★★★★★近代以降の個人主義、自由主義の恐ろしさが痛感できた。過度な個人主義と自由主義が人間を追い詰める。自由というと聞こえはいいが、自由は自己責任イズムを呼び起こす。自己責任というのは恵まれたものの言い分である。全く弱者の事情を度外視した的はずれな意見である。そもそも強者が自分たちにとって都合の良い世の中を作っているのだから弱者の不幸を自己責任で片付けるのは許されないのであって、現状から鑑みて法人税が引き下げられ、消費税が引き上げられたりしており弱者の首を絞め、強者の財布を潤していることは否定できない。2021/11/02
Uncle.Tom
20
読書案内所です。著者自身の社会の価値観に対する捉え方に惹かれ、本書を手に取りました。取り上げられているのは名著ばかりで、時間をかけても読む価値がある本が多いですね。ただ、本書の解説に関してはかなり粗が見られる箇所が多かったため、あくまでも読書案内という目的で参考にする程度でいいと思います。ぜひぜひ本書で取り上げられているいわゆる名著と言われる本を手に取って見ることをおススメします!僕も読みます!2019/12/11
aiken
14
2019年の本。面白かった。内向きな「哲学」よりも外向きの「思想」書を紹介してくれたありがたい本だった。ただでさえ難解な面がある「思想」書では、そこに日本語訳が重なることによって、読み違えてないかどうか不安になってしまう。だから、なにかと原本には奥手になっていたことを実感した。しかし、あとがきには、著者の読み違えの可能性も認め、「是非原本を」と背中を押してくれた。著者同様、哲学や思想は大好きな「頭のおかしい人」なので、今後は原本も時間をかけて読んでいきたいと思わせてくれる1冊でした。2022/04/17
はるき
11
現代人の漠然とした不安を解してくれる書評集。取っつきにくい本を、分かりやすく解説してくれました。一番怖いのは、空気に流されて自分で考えなくなることかな。古典と言われる本も沢山ありますが、温故知新の精神で、学ぶ意識を大切にしよう。2022/12/31
まゆまゆ
10
古典や哲学書といった思想を語る著書から、現在の社会問題を考えていく内容。筆者のいう思想とは、現実において具体的にどうなるのかを突き詰めて考えていくもの。多様性を重視するからこそ議論が必要になる、差別的な言動の裏にあるものは他人からの攻撃に対する危険や不安、少数派の尊重こそ多数決の原理、といったエッセンスをつまむだけでも参考にはなるかな。2020/04/07