出版社内容情報
7万部突破ベストセラー待望の第2弾! 前作が 基礎編 なら今作は 応用編!
心のクセを知ることで、カルト・陰謀論・詐欺・詭弁・差別・分断から自身や身近な大切な人を守ろう!
行動経済学・統計学・情報学の 3 つの学問領域からそれ
ぞれ20個ずつ、計60個の認知バイアスをピックアップ!
用語解説・事例・対処法まで詳細に解説します。
難しいバイアスも豊富なイラスト図解でわかりやすい!
内容説明
思っているほど、あなたは賢くないし、あなた以外は愚かじゃない。自分に損をさせる脳のバグを徹底分析!
目次
第1部 認知バイアスへの行動経済学的アプローチ(アンカリング;サンクコストの誤謬;メンタルアカウンティング ほか)
第2部 認知バイアスへの統計学的アプローチ(平均による誤謬;アンスコムの数値例;棒グラフの誤用 ほか)
第3部 認知バイアスへの情報学的アプローチ(利用可能性ヒューリスティック;生存者バイアス;限定合理性 ほか)
著者等紹介
高橋昌一郎[タカハシショウイチロウ]
1959年生まれ。國學院大學教授。専門は、論理学・科学哲学。情報文化研究所所長、Japan Skeptics副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
なぜか人間に実装されている脳のバグとも言うべき認知バイアス。「行動経済学」「統計学」「情報学」の3つの研究分野からアプローチして合計60の認知バイアスを解説した一冊。個人の日常へ小さくない影響を与えるだけでなく、カルト・陰謀論・詐欺・差別・分断・誹謗中傷などの諸問題、そしてその組み合わせが世の中のわけのわからない判断やミスリードにも繋がっていて、どうしてそういう発想にいたるのか、どのように対策すればいいのかを教えてくれていましたが、読んでいて人間の脳は本当に楽をしたがるんだな…としみじみ思いました(苦笑)2023/01/18
更紗蝦
29
「論理学」「認知科学」「社会心理学」からアプローチされていた前作は、日常のコミュニケーションにありがちな理不尽なレスポンス(モラハラ、クソリプ、クソバイスなど)に関わる内容でしたが、こちらは「行動経済学」「統計学」「情報学」からアプローチされており、損得に関わる内容です。コマーシャリズムに流される程度なら消費行動を左右されるくらいで済みますが(それも充分困りますが)、事故や病気や公害などの統計を見誤ると健康被害を引き起こすことに繋がるので、「命の問題」と言っても過言ではありません。2023/03/11
姉勤
28
これはヤバい。そこらのベストセラー啓発本(あまり読んでないが)より効く。正しさを追求することが人間の誤謬を招く、思考の陥穽。社会は詐術と都合の良い誤解でできていると言っても過言ではない。最近は、エコーチェンバーなる単語がよく聞くようになったが、耳目が届く範囲を森羅万象と思い込む人間の癖をカサブタを剥がすように教えてくれる。テレビ新聞などのメディア情報は、眉に唾して見るのは久しいが、より狡猾な兵法には、同じ虎の巻を熟知してないと太刀打ちできない。2024/05/04
ロクシェ
23
評価【○】『認知バイアス事典(緑の本)』の姉妹本。続編となる今作は、「認知バイアス(偏見や先入観)」を行動経済学・統計学・情報学という3つのアプローチから20項目ずつ紹介。教科書的だった前作(緑の本)よりもいくらかはっちゃけた文章で読みやすかった。一番印象に残ったのは「グル効果」で、これは「人は自分が理解していないものには、それがどんな分野であろうと常に感銘を受ける傾向がある」というもの。何かの選択を迫られたとき、すぐに誰かの意見を参考にし、インフルエンサーの影響を受けやすい現代人は特に注意が必要だろう。2023/02/20
ホシ
19
2021年に発刊された『認知バイアス事典』の続編。行動経済学・統計学・情報学の観点から認知バイアスを解説します。前作が良くて買ったったw認知バイアスを知ると如何に人間が愚かで、滑稽で、単純な生き物であるかを思い知らされます(だから人間は美しいとも言えるんでしょうけどね)。前作や本書を読んだからといってバイアスから逃れることはできません。しかし、何か計画を立てる時・高額な物を買う時・加入や回答をする時・新聞やニュースの情報に触れる時などに陥りやすいバイアスをチェックする上で有用だと思います。2023/01/30
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