目次
著作補遺(「鯨の寝ざめ」座談会;外国人と箏;御挨拶に代えて ほか)
点字原稿(点字原稿の墨訳と校訂について;秋の思い出;秋の感触 ほか)
宮城道雄の著作(特徴と問題点;執筆方法;随筆と音楽的著作 ほか)
著者等紹介
宮城道雄[ミヤギミチオ]
1894‐1956。名曲“春の海”の作曲者として知られる宮城道雄は、明治27年(1894)4月7日、神戸三宮居留地内で生まれた。8歳で失明の宣告を受けて以後、自らの道を箏曲地歌に定め、やがて西洋音楽の要素を邦楽に導入することによって、新しい音楽世界を開拓。自己の音楽理念に関する叙述も数多く著した。また、親友の随筆家、内田百〓のすすめで、昭和10年(1935)に最初の随筆集『雨の念仏』を出版して以来、生前に7タイトルの随筆集を出版。音楽家の単なる手すさびの域を越え、文学として一つの世界を確立し、川端康成ら各界から高い評価を得た。演奏家としても一世を風靡したが、昭和31年6月25日“越天楽変奏曲”を関西交響楽団(現・大阪フィルハーモニー交響楽団)と共演するため大阪へ向かう途次、刈谷駅付近で寝台急行「銀河」より転落、62歳で死去
千葉優子[チバユウコ]
一般財団法人宮城道雄記念館資料室室長。『箏を友として―評伝宮城道雄』(2015 アルテスパブリッシング)で第28回ミュージック・ペンクラブ・音楽賞、『ドレミを選んだ日本人』(2007 音楽之友社)で第23回ヨゼフ・ロゲンドルフ賞受賞。著書論文多数。「宮城道雄の世界」(2007年NHKラジオ第2にて26回放送)など放送講演活動も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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