出版社内容情報
国境や宗教を超えて活躍する89歳の行動する神父を綴ったノンフィクション。映画『father』も公開中。文部科学省選定。カンボジア難民の子ども14人を里子にして育て上げ、カンボジアに19校もの学校を建設した行動する神父・後藤文雄が、89歳を迎える今なお精力的に活動しながらも、逃れられない老いの中で自らの来し方行く末を語る。その真摯な筆致は、読む者に静かな感動と確かな勇気を与えてくれるだろう。ラテン語の「ヒック・エト・ヌンク(今 ここに)」は、その彼が両掌に押し戴く言葉である。
著者・後藤文雄の歩みを辿る映画「father カンボジアへ幸せを届けたゴッちゃん神父の物語」絶賛上映中。
公式 http://father.espace-sarou.com/
後藤文雄[ゴトウフミオ]
著・文・その他
内容説明
2008年3月、NHKの「ラジオ深夜便こころの時代」で2夜にわたって放送された後藤神父の肉声を1枚にまとめた、貴重なCDが付いています。そこでは、神父がこれまで歩んできた「ドラマチックな人生」と「カンボシアとの深い関わり」が語られています。
目次
第1章 畏友ウマンス神父との別れ
第2章 母と父の思い出に抱かれて
第3章 Hic et Nunc―今ここに
第4章 私のイエス、私のマリア
第5章 「旅する教会」の本当の旅
資料1 アマタックの十二年―会報『ソックサバーイ』より
資料2 二つの受賞記念講演から
著者等紹介
後藤文雄[ゴトウフミオ]
カトリック神言修道会神父。1929年、新潟県長岡市生まれ。旧制長岡中学校(現・県立長岡高校)卒業後、小学校の代用教員を務め、1950年に神言神学院に入学。1960年、司祭叙階。カトリック南山教会主任司祭、カトリック吉祥寺教会主任司祭、カトリック恵方町教会主任司祭を歴任する傍ら、1981~94年にカンボジア難民の子ども十四人を里子として育てる。また1995年からは、里子の一人メアス・ブン・ラーとともにカンボジアで学校建設を始め、完成した数は2016年までに十九校を数える。2004年、「AMATAK カンボジアと共に生きる会」を設立し代表に就任。2017年にはその後継組織として「アマタック友の会」を設立し相談役に。2006年、第10回「米百俵賞」受賞。2007年、第19回「毎日国際交流賞を受賞。)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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