出版社内容情報
漢民族、アングロサクソン、アラブ、ユダヤ、ペルシア、クルド……。世界には数多くの民族が存在します。
ふだんは同じ国内、あるいは国境を隔てて共生していますが、さまざまな問題を抱えており、紛争に発展することも少なくありません。
アメリカとイスラエルのイランへの攻撃、ロシアのウクライナ侵攻、ガザ地区をめぐるイスラエルとパレスチナの対立、アメリカと中国の覇権争いなど、混迷の度を深める近年の世界情勢の背景にあるのが「民族」です。
紛争だけでなく、経済や社会問題、文化・慣習などを考える際にも、民族という視点が役に立ちます。
本書では、世界の民族について、多くの地図や写真、図を交えて視覚的に解説しています。
どんな民族がどこに住んでいて、どんな問題を抱え、どのように対立しているのか――そうした民族と世界情勢の背景、そこに至るまでの過程について、理解を深めることができる一冊です。
【目次】
【巻頭】
[はじめに]民族への理解が世界情勢の解像度を上げる
世界の言語分布
世界のおもな民族紛争・対立
【Introduction】民族の地図
・「民族」とは何か?――言語・文化・慣習などの社会的な特徴
・アジアの民族――6つの地域で異なる多様な民族集団
・ヨーロッパの民族――ゲルマン人・ラテン人・スラブ人の歩み
・中東の民族――アラブ人・ペルシア人・トルコ人の勢力
・アフリカの民族――人類発祥の地に多民族・多部族が共生
・南北アメリカの民族――ヨーロッパ移民に追いやられた先住民
・世界に広がるユダヤ系――ユダヤ人に社会的な成功者が多い理由
・オセアニアの民族――植民地支配の負の歴史と先住民
・日本の民族――日本人はどこから来たのか?
[民族の気になる知識1]イスラム教圏での女性の服装
【Chapter1】大国の素顔と民族
・世界最大の民族・漢民族とは?――中国の人口の9割以上を占める勢力
・中国の5つの民族自治区――ウイグル人やチベット人の苦境
・世界に移り住んだ中国人・華僑――「東洋のユダヤ人」といわれる繁栄
・多民族国家・ロシアに居住する諸民族――広大な連邦に広がる見えない民族地図
・ソビエト連邦からロシア連邦へ――歴代指導者たちの民族的背景
・同じ東スラブ系民族のロシアとウクライナ――民族の境界線と占領地で進むロシア化
・自由と移民の国・アメリカの現実――WASPの覇権と根深い人種差別
・超大国アメリカを揺さぶる人種問題――トランプ再登場で進む断絶と排外主義
・アメリカを動かすユダヤ人――圧倒的な影響力と源泉となる経済力
・人口世界一のインドの言語の数は450超――州が違うと言語も変わる多民族国家
・IT大国・インドのカースト制度――階級に縛られない新しい業界での躍進
[民族の気になる知識2]名前で読み解く民族のルーツ
【Chapter2】宗教と民族
・「約束の地」をめぐるユダヤ人とアラブ人――イスラエルの建国とパレスチナの悲劇
・イスラエルのガザ侵攻と人道危機――ハマス壊滅の陰で虐殺されるアラブ人
・国なき民・ユダヤ人のディアスポラ(離散)――世界に散らばる〝流浪の民〟であるわけ
・4億人規模のアラブ人の連帯――根幹をなすイスラム教とアラビア語
・中東の異端・イランの宗教と民族――独自のイスラム国家であり続ける理由
・中東の「シーア派の弧」と反イラン勢力――イラン主導で塗り替えられる勢力図
・トルコの悲願であるEU加盟を阻む障壁――クルド人問題とキプロス共和国の独立
・インド国民の8割を占めるヒンドゥー教――激化するイスラム教への弾圧
・インドとパキスタンのカシミール紛争――ヒンドゥー教とイスラム教の限界線
・混迷するスリランカのテロと経済危機――シンハラ人とタミル人の消えぬ対立
・フラン
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