出版社内容情報
文豪ストレイドッグス(文スト)』の原作者・朝霧カフカ監修!
破滅願望、借金癖、薬物中毒、メンヘラ、少女趣味、不倫癖、酒乱、超甘党、重度の潔癖症、超短気――。
あなたは知っていますか?
日本の文学史に燦然と輝く文豪たちが、じつは驚くべき〝癖(へき)〟に囚われていたことを。
芥川龍之介や太宰治の目を疑うような破滅的な行動、夏目漱石や森鴎外の常軌を逸した食への偏執、川端康成や石川啄木の型破りな借金や金遣い、谷崎潤一郎や田山花袋の変態的な性癖など、総勢35人の文豪が憑りつかれた衝撃の嗜好・性向・こだわり・性分を徹底的に深掘りします。
彼らの人間味あふれる〝こじらせ〟エピソードを読めば、きっとあなたも彼らの新たな魅力に気づくはず!
【目次】
【第1章】破滅や衝動の癖(へき)
生きるべきか「死ぬべきか」……生涯の大問題
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・芥川龍之介
「唯ぼんやりした不安」
狂気に囚われることに怯え自死を選んだ不世出の天才
・太宰 治
「死にたがり」の意気地なし
人を恐れ、死を恐れ、そして愛を恐れて人間失格
・有島武郎
最期は人妻と縊死心中
追いこまれた理想主義者の愛のカタチ
・坂口安吾
〝堕落〟に憧れた革命児
破天荒にも見える生き方は敏感と繊細の裏返し
【第2章】嗜好や偏愛の癖(へき)
選ばれし者たちがハマった奇妙なこだわり
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・夏目漱石
ジャムを舐めすぎてドクターストップ?
吾輩は〝超超超甘党〟である
・森 鴎外
ドイツで衛生学を学び潔癖症をこじらせて悪食に
饅頭茶漬けを好んだ文豪
・志賀直哉
生涯の転居数は20回以上
居住地を作品に昇華した小説の神様の引越し癖
・江戸川乱歩
エロ・グロ・ナンセンスとフェティシズムに彩られた
探偵小説の草分け
・檀 一雄
原稿なんてそっちのけ? 頭の中は料理・料理・料理
火宅の人は〝料理人〟
・安部公房
ワープロをいち早く導入
最新テクノロジーを偏愛しノーベル賞に近かった男
・澁澤龍彦
サドを広めた博覧強記な文学者の
純粋無垢なガラクタ蒐集
【第3章】依存や中毒の癖(へき)
ワラにもすがる思いに呑まれて泥沼に
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・中原中也
度を越した〝ダル絡み〟
酔うとケンカをふっかける酒に溺れた天才詩人
・石川啄木
近代短歌のパイオニアは無類の女好きで借金魔
・川端康成
ギョロッとした目で威圧し
ためらいなく借金しまくるノーベル文学賞作家
・梶井基次郎
檸檬を置いた文学青年の繊細なイメージとは対照的
野蛮でがさつな酒乱
・直木三十五
大衆文学の評価を高めたが
行き当たりばったりで借金まみれの濫費ヤロウ
【第4章】恋愛や性欲の癖(へき)
プラトニックからフィジカルまで恋の呪縛
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・谷崎潤一郎
文体を巧みに操る耽美派は
女性に踏まれたがるドMな足フェチ
・国木田独歩
武蔵野の林を愛した自然主義文学の先駆者は
重度のメンヘラ気質
・田山花袋
〝蒲団〟の匂いを嗅い
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