出版社内容情報
ときには権力の象徴として、ときにはお守りとして、時には暮らしに欠かせない素材として、古来より多くの人を魅了してきた「鉱物」にまつわる物語を、原石や宝石の美しい写真とともに紹介するビジュアル図鑑です。宮沢賢治、ゲーテ、マリー・アントワネット、クレオパトラなど、鉱物や宝石とのゆかりの人物にまつわるエピソードもたっぷり掲載しています。
目次
1章 誕生石の物語(ガーネット;アメシスト ほか)
2章 宝石にもなる鉱物の物語(水晶(石英)
ジャスパー ほか)
3章 鉱石にもなる鉱物の物語(錫石;石膏 ほか)
4章 個性豊かな鉱物の物語(黄鉄鉱;硫黄 ほか)
著者等紹介
小田島庸浩[オダシマノリヒロ]
多摩六都科学館学芸員(地学)静岡大学理学部生物地球環境科学科、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻修士課程修了。2007年より現職。東京都市大学非常勤講師、放送大学非常勤講師、国土交通大学校講師を兼務。科学館では地学系学芸員として、地域の地質や地形を中心とし、地学教育に関する事業を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
168
『王様のブランチ』のBOOKランキングで「総合2位」と紹介されたので、読みました。各宝石の蘊蓄が語れるビジュアル図鑑です。私の誕生石は、オパール&トルマリン と地味ですが、女性にはやはりダイヤモンド(4月)が人気があるんでしょうね。男性的には4月生まれの女性を避ける傾向にあるかも知れません(笑) https://www.sansaibooks.co.jp/item/book/7236/2024/06/04
ひめありす@灯れ松明の火
22
確かにこれは物語を作りたくなる図鑑だなあ。最近真面目にビーズをやっているので、扱っている石についてももう一度勉強したいなあと思いました。そこまで宝石に強い執着はないのだけれど、鉱物は好きです。お話として使うならルチル(金紅石)天青石(セレスティン)スフェーン(チタン石)モルダバイト(宇宙生まれの宝石)黄鉄鉱(愚者の金)。お気に入りはアイオライトとフローライト。いつかこれで自分専用のアクセサリーを作りたい!となりました。2024/08/14
せっちゃんさん
21
今さらながら図鑑にはまってる。知らない世界がヴィジュアルで分かるし、簡潔に数行でまとめられた文章。図鑑=編集の創意工夫のプレゼン、と思うと参考になる。本書は、見開きで1鉱物紹介。まず、写真が美しい!「光の加減で色が変わる」もちゃんと撮れてて凄い…。後、紹介文が神話・歴史・文学に紐付いてて神秘的。写真と合わせてメンタル浄化された…。好奇心満たすには大満足な1冊。2024/08/13
manamuse
19
なんか唐突に終わった…。何がビックリって、2021年に新たに10種の宝石が誕生石に追加されたというのに、1月だけガーネット1つ…3月と12月は4つもあるのに?なぜだ!あと初めて知った日本人が発見したスギライト(杉石)、シャンデリアまで岩塩で出来てるって?今回欲しいと思ったのはスティブナイト(輝安鉱)そしていつかは欲しい自然金。2024/10/07
内島菫
16
鉱物が気になるきっかけを与えてくれたのが、私の場合は宮沢賢治だったので、本書にしばしば賢治にまつわるエピソードが出てくるのが楽しい。ただ、最近「宝石から鉱物まで「石」の魅力に迫る」というラジオで聴いた、「貝の火」で貝の火と呼ばれる宝石がオパールだという話はなかった。が、1991年に発見されたモーツァルト石のエピソードは本書でもラジオでも取り上げられていたが、ニュアンスが異なるのが面白い。ラジオではその鉱物とモーツァルトの関連性の説明が少々強引で、この一風変わった命名がなければ注目されなかったであろう地味な2024/06/21