出版社内容情報
知るほどにもっと埼玉が好きになる! 地図と歴史からたどる埼玉の「なぜ?」
貴重な地図資料や写真とともに、埼玉の成り立ちを徹底解剖。
小都市だった浦和が県庁所在地になったいきさつ、荒川・利根川の治水が刻んだ「川の国」の歴史、鉄道網が築いたベッドタウン・埼玉と東京の共存関係、どうして熊谷は日本一暑い街なのか? 同じ上りなのに逆向きに走る西武鉄道・所沢駅の池袋線と新宿線の不思議などなど、住んでいる人でも知らない「埼玉の姿」を再発見できる、知的好奇心を満たす一冊。
【目次】
■巻頭
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[鳥瞰図]埼玉県鳥瞰図
武蔵国から「新都心」までの変遷
【Chapter1】
地形と自然編
秩父山地が控える関東平野 西高東低が生んだ「川の国」
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・関東平野に秩父山地が迫る 埼玉県の地形は西高東低
・風光明媚で知られる長瀞は太古を観察できる地球の窓
・海棲哺乳類の化石も発掘 大昔は海だった秩父盆地
・荒川を挟むふたつの台地 大宮台地と武蔵野台地
・国内最大規模の河畔砂丘 加須市にある志多見砂丘
・典型的な太平洋岸式気候で日本一暑い街・熊谷が誕生
[鳥瞰図]熊谷市鳥瞰図(原画)
[埼玉の気になる地理の話1]埼玉を闊歩していた170万年前のゾウ
【Chapter2】
道路と河川・水運編
南北に延びる主要な道路と首都圏を支えた治水と舟運
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・県内の東西方向の道路網が南北方向よりも貧弱な理由
・武蔵国を南北に貫く古の道 源頼朝が整備した鎌倉街道
・埼玉を通る江戸時代の街道 中山道と日光(奥州)街道
・江戸時代の大規模治水工事 利根川の東遷と荒川の西遷
・首都圏の都市生活を支える埼玉県の巨大放水路と水路
・美女木JCTの交差点では高速道路なのに信号で停止
・高度経済成長の基盤となり首都圏を包括する国道16号
[埼玉の気になる地理の話2]昔から水害の多い「川の国」埼玉の地形
【Chapter3】
鉄道と駅編
貨物輸送から通勤通学路線へ 東京副都心が軸の鉄道網
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・北関東を結ぶJR高崎線は日本初の私鉄として開業
・じつは存在したことがない「京浜東北線」という路線名
・「西武」の名を浸透させた西武鉄道新宿線の成立背景
・戦中戦後は農業鉄道だった西武鉄道の本流・池袋線
・幕開けは北千住~久喜駅間 関東最長の私鉄・東武鉄道
・上州を目指した東上線が現在は埼玉と横浜をつなぐ
・産業鉄道だった秩父鉄道はSLの走る観光路線に転換
・埼玉を横断する武蔵野線は貨物線から通勤通学路線へ
・埼玉から三大副都心を貫く首都圏の大動脈・埼京線
・東日本の鉄道交通の結節点 9路線が乗り入れる大宮駅
・川越市街の約1キロ圏内に似た名称の3駅があるわけ
[鳥瞰図]川越市鳥瞰図
・同じ上り電車でも逆方向に 西武鉄道・所沢駅の不思議
[埼玉の気になる地理の話3]わずか14年で廃線になった武州鉄道とは?
【Chapter4】
町の発展と開発編
復興を担った産業地域と東京圏に結びつく
内容説明
知れば、沼る彩の国の地形。地図と歴史からたどる首都圏郊外都市の変遷。
目次
1 地形と自然編(関東平野に秩父山地が迫る 埼玉県の地形は西高東低;風光明媚で知られる長瀞は太古を観察できる地球の窓 ほか)
2 道路と河川・水運編(県内の東西方向の道路網が南北方向よりも貧弱な理由;武蔵国を南北に貫く古の道 源頼朝が整備した鎌倉街道 ほか)
3 鉄道と駅編(北関東を結ぶJR高崎線は日本初の私鉄として開業;じつは存在したことがない「京浜東北線」という路線名 ほか)
4 町の発展と開発編(鉄道のまち大宮がたどった明治時代以降の変遷と発展;絵地図 大宮商工並二名勝案内地図 ほか)
5 人の暮らしと経済・文化編(東京ベッドタウンとして人口が増加し続ける埼玉県;「埼玉」発祥の地に位置する埼玉古墳群から出土の国宝 ほか)
著者等紹介
岡田直[オカダナオシ]
地理・歴史研究家。1967(昭和42)年生まれ、滋賀県出身。東京大学文学部卒業。京都大学大学院修士課程修了。書籍編集者を経て、横浜都市発展記念館の調査研究員(学芸員)として「横浜鉄道クロニクル(鉄道史学会住田奨励賞)」などの企画展を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



