出版社内容情報
伝統的な老舗旅館の跡取り娘・詠子は、過去の恋愛経験で男性恐怖症になってしまい、男性客の前では失敗ばかり。
若女将としてしっかりしなければと思うも、なかなか克服することができないでいた。
そんな時、離れにある“浮舟の間”に宿泊している、常連で憧れの小説家である律がある提案をしてきて。
詠子の男性恐怖症の克服を手伝う代わりに、恋愛面の機微に疎く新作に行き詰まっている自分のために、取材協力をしてほしいとのこと。
律の新作と聞き、目を輝かせて承諾する詠子だったが。
『律先生も男の人なのに…全然怖くない…』
男性恐怖症を克服するための“ふれあい”は次第に甘くなっていく。
掴みどころのない人気小説家との再会に、秘めた初恋が動き出す――。
【目次】