内容説明
人の心の声が聞こえるという特殊な力を持つ貧乏貴族令嬢のアダリーズ。ある時出会った公爵家の跡取りディートリヒは、眉目秀麗で完璧な男と言われ社交界で人気だが―「このまま寝室まで攫って押し倒してぇ…」次々聞こえてくるアダリーズへの不埒な煩悩の数々。実は彼女への愛をこじらせまくって、妄想を炸裂させていたのだ。それを恋心とは気付かず、アダリーズは体目当てとドン引きする。しかし少しずつ彼の優しさに触れて心が揺れ始め!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さや
27
★★★★☆人の心の声が聞こえるアダリーズ。そんなヒロインに対し執着してくる親友の兄であり公爵家の嫡男であるディートリヒの心の声が性的にひどくてー…。面白かった!ヒーローの心の声が男の本性丸出しで正直気持ち悪くて「うわぁ」と思ったけど、ギャグテイストが心地よく読む手が止められなかった。ヒーローが片想いしてるのも善き。ぼられるのも善き。別邸でのドンパチで何もできない、しないヒロインにイライラしてしまったけど…女の子だし命の危機だし仕方ないか。途中でエロがあったけど最後までは致さず。それ以降エロはなし。→2022/05/11
さっきぃ
11
人の心の声が聞こえる白き魔女の家系であるアダリーズと、公爵家長男の恋愛バトル(?)。表面上は完璧な紳士であるディートリヒの心の中がアダリーズに不埒なことをしたいと考える紳士とはほど遠い思考で面白かったし、ちょいちょい笑わせてくれるアダリーズの突っ込みとか、お互いしか見えてないディートリヒの妹と騎士とか、なかなか楽しかった。2022/11/05
まりもん
8
心の声が聞こえることで公爵令嬢の窮地を助け友人に。何度か呼ばれていくうちにディートリヒの考える下ネタに抵抗。強引な婚約にツンツンしながらもたまにときめいちゃうアダリーズが可愛い。2021/11/03
あきら
6
Webで既読。結構好きだった気が。書籍化したんだ、あ、イラストレーターさん好きな方だ。買お!で購入。読了した感想としては、ディートリヒ可哀想すぎん?やっと両想いになったところでエンドって…リリアナの恋愛模様とかカットでいいから、もっとくっついた後の2人のやり取りとか見たかったなー、と。よくあるエンドの子どももいるけど妻ラブラブの変態でもいいじゃん。物語の展開的にはよかったんだけど、王女もうちょっと絡ませてスパイスにしてもよかったんじゃないかなあ。中途半端な気がする。 2021/11/08
コウディー
5
中々良かった。7.5/10 心の声が聞こえる令嬢と侯爵令息とのラブストーリー。主人公のディートリヒのヒロインに対する心の声が、好意を向けている女性に対する心の声として、結構リアリティライン高めだよな〜と個人的に感じて面白かった。世の男は、これくらいのこと思ってるよね。 後、人は、他人の1面のみを見てその人を判断してしまいがち。それは心の声が聞こえても同じであることを作中で示してくれているところが良かった。「大事なことは何を考えているかではなく、何をするか。」大事なのはその人の行動に注目すること。2025/02/26