出版社内容情報
「ジョギングをすると長生きする」「ワクチン接種率が高いほど死亡率も高い」──数字で示されると、思わず「な
るほど」と納得してしまう。しかし、その結論は本当に正しいのだろうか。
実は、多くのケースでは「原因」と「結果」が取り違えられていたり、別の要因が見落とされていたり、一部のデー
タだけが都合よく切り取られていたりする。つまり、数字そのものが正しくても、そこから導かれる結論まで正しい
とは限らないのである。
本書は、統計学者ヴァルター・クレーマー、心理学者ゲルト・ギーゲレンツァー、経済学者トーマス・バウアー、統
計コンサルタントのカタリーナ・シュラーが、新聞やテレビ、インターネット、行政機関などで公表された「誤解を
招く数字」を毎月取り上げ、その問題点を一般読者にもわかりやすく解説してきた、ドイツで2012年から続く啓発プ
ロジェクト「今月の疑似(ウソ)統計(Unstatistik des Monats)」をもとにした一冊である。
扱うテーマは、健康、教育、経済、環境、感染症など、私たちの生活に身近なテーマばかり。
相関関係と因果関係の混同、平均値や割合の落とし穴、グラフの見せ方、リスクの伝え方など、「数字の罠」を豊富
な実例から解き明かしていく。
読み終える頃には、「この数字は何を意味するのか」「本当にそう言い切れるのか」と、一歩立ち止まって考える習
慣が身についているはずだ。
数字に強い人とは、計算が得意な人ではなく、数字を鵜呑みにせず、その背景を読み解ける人である。
心理学者×データ分析の専門家×経済学者×統計学者が、それぞれの専門知を結集して生み出した一冊である本書
は、豊富な実例を通して、数字の裏側にある真実を読み解く視点をわかりやすく解説し、楽しみながら「数字を読む
力」を身につけられる知的エンターテインメントとなっている。
尚、日本語版は、元大蔵・財務官僚であり、統計や経済政策、データ分析にも深い知見を持つ、経済学者の髙橋洋一
氏が監修を務める。
スイス発の書籍要約サービス「getAbstract」が選ぶ2023年 Business Impact Award受賞作。
【目次】



