出版社内容情報
株式会社特殊衣料(北海道札幌市)の前社長、池田啓子さんは叔父に頼まれて、布おむつのクリーニング会社のパートとして働き始めます。次期社長に就くよう頼まれて悩んだ末にトップに。社員の幸せ、お客様の幸せ、地域の幸せと全員参加の経営を理念に、オンリーワンのクリーニング会社をつくりあげます。
神楽坂乳業株式会社(東京都新宿区)創業者の林和彦さんは、お父さんががんで亡くなったことから、がん全般の専門医になり、東京医科大学の副院長やがんセンター長などを務めます。しかし重度の便秘症を患い、自宅を研究室に改造して真に効果のあるヨーグルトの開発に着手。「神グルト」の製品化に成功して起業、「働きたくても働けない人々」のために少数精鋭で同製品の普及に取り組みます。めざすのは、経済的成功ではなく社会的成功です。
株式会社ウェルテクノス(岐阜県大垣市)の創業者である服部義典さんは、すべての臓器が逆にあり、心室、心房が1つしかないという重度の障がい児として生まれます。1万人に1人の難病でした。就職試験に20回も落ち続け、障がい者が働く場が皆無であることを知った服部さんは、自分でIT企業を起こすことを決心。奇跡のように45歳まで生き延びられますが、救急搬送の後に逝去。現在同社は、実姉の田中真由美さんが遺志を継ぎ、「弟の命のような会社」を守り育てています。
株式会社東条設計(鹿児島県鹿児島市)創業者の東條正博さんは、「よいことを積み重ねていけば、きっと返ってくる」という両親の教えを胸に起業しました。現在、九州でナンバー1、自己資本比率88%、無借金という超優良企業となった同社の本当の価値は、社員とその家族を大切にする多くの施策や、社会福祉法人・養護学校への支援、すばらしい経営理念を体現して行動する社員のみなさんの存在にあります。「人と経営のあり方」に深い気付きを与えてくれる、シリーズの読者も納得の1冊です。
【目次】
内容説明
社員に嫌われる会社に未来はない。8500社を超えるフィールドワークから発見した、胸を打つ5つの会社の本当のストーリー。
目次
プロローグ 道を間違えると目的地には永遠に着きません
大切にしたい会社―1 パート従業員が社長に。新商品の企画開発などで、小さなクリーニング会社を北海道でも有数の「いい会社」に育て上げる 株式会社特殊衣料(北海道札幌市)(特殊衣料が注目を集める3つの理由;中学生のときにお父さんの会社が倒産 ほか)
大切にしたい会社―2 大学病院副院長を退任、苦難と試行錯誤の末に「神グルト」の開発に成功。経済的成功ではなく社会的成功をめざす 神楽坂乳業株式会社(東京都新宿区)(大学医学部教授からヨーグルト製造へ;林和彦さんとの出会い ほか)
大切にしたい会社―3 「自分のような身体障がいの人間が、働ける場をつくりたい」―1万人に1人の難病を抱えて生まれた青年の生と死と 株式会社ウェルテクノス(岐阜県大垣市)(ITに特化したジョブトレーニング;創業者、服部義典さんのこと ほか)
大切にしたい会社―4 中山間地域に誘致した企業が倒産、「ESなくしてCSなし」を徹底し奇跡の「再々生」を果たす 協栄金属工業株式会社(島根県雲南市)(人口減少が顕著な中山間地域の雲南市;懸命な活動で誘致した企業があえなく倒産 ほか)
大切にしたい会社―5 「先義後利」「大家族的経営」を一途に貫いてつくり上げた九州ナンバー1の感動企業 株式会社東条設計(鹿児島県鹿児島市)(心のこもった社員さんたちのおもてなし;手づくりで、九州のトップ企業に育て上げた ほか)
著者等紹介
坂本光司[サカモトコウジ]
1947年6月、静岡県生まれ。静岡文化芸術大学教授、法政大学大学院教授・研究科長等を経て、現在は、一般社団法人 人を大切にする経営学会会長。経営学者。他に「日本でいちばん大切にしたい会社大賞実行委員会」委員長、人を大切にする経営学会主催「中小企業人本経営プログラム(経営人財塾)」長、徳島大学客員教授等、団体や公職、企業等の顧問他を多数務めている。専門は中小企業経営論、地域経済論、障がい者雇用論。徹底した現場派学者で、これまで訪問調査・アドバイスをした企業は国内だけで8500社を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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