出版社内容情報
「幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ!」
これは、アランの『幸福論』に出てくる有名な言葉です。
このように、哲学者たちは私たちをハッとさせるような言葉や考えを残しています。
「哲学」とは、頭をすごく使うこと、頭がいい人がすることなど、
高尚なイメージを持たれている人も多いかもしれません。
しかし、そんなことは決してありません。
「愛とは何か」「死とは何か」「正義とは何か」「世界とは何か」「性とは何か」など
疑問に思うことを「なんだろう?」と自分なりに考えてみたらいいのです。
では、哲学をすると、どんな良いことがあるのでしょうか?
哲学することで悩みや問題が解決します。
悩みや問題がなくなれば、世界がより良くなったと言っていいでしょう。
だから、わざわざ考えるわけです。
考えても苦しいだけなら、誰もしません。
でも、哲学の場合は答えが出るのです。
しかも世界を良くする答えが――。
生活の中の些細なことから、政治の話、宇宙の話、科学の話、何についてでも考えることができます。
本書でもまさに暮らしの中のテーマから政治や宇宙、科学の話まで、実にバラエティに富んだテーマ、
つまり身の回りの話題を哲学しています。
各テーマにおいて、哲学者(時には科学者)の考えと私の考えをご紹介していますので、
本書を読みながら「自分ならどう考えるだろう」ということを意識して言語化してみてください。
それがすでに哲学なのです。
内容説明
なぜ、事故は悲しいのか?問題があると、犯人探しをしてしまうのはなぜか?愛とは何か?哲学者76人の思想をもとに日常生活から人生、抽象的概念までを哲学する。
目次
第1章 日常生活を哲学する
第2章 社会を哲学する
第3章 テクノロジーを哲学する
第4章 災害を哲学する
第5章 人生を哲学する
第6章 抽象的概念を哲学する
著者等紹介
小川仁志[オガワヒトシ]
哲学者。山口大学国際総合科学部教授、博士(人間文化)。1970年、京都府生まれ。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。専門は公共哲学。商社マン(伊藤忠商事)、フリーター、公務員(名古屋市役所)という異色の経歴を持つ。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員等を経て現職。大学で新しいグローバル教育を牽引する傍ら、「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。また、テレビをはじめ各種メディアにて哲学の普及にも努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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