内容説明
過酷な家族制度に引き回されながらも耐え忍び、茨城の地で生き抜いた―同じ屋根の下に住んでいながら、おさとの支配者は嫁ぎ先の両親であり、おさと家族は皆犠牲を強いられる。支配者からの愛情は一度も注がれぬまま、心臓病を抱えたおさとと息子洋平たちは貧しいなか、激動の時代を懸命に生きる。血統とは血に縛られた条件に過ぎない。洋平はもがきながら母おさとを守り、家族のいじめに反発しながら辛苦辛労をしのぎ生き抜いた。せめて家族は幸せにと願う…。
著者等紹介
大島脩平[オオシマシュウヘイ]
1934年茨城県に生まれる。茨城大学教育学部卒。茨城県教育委員会指導主事勤務中『子どもが生き生きするとき』児童劇「目つぶしの竜」創作(八重岳書房)。茨城県研修センター内地留学・教育研究論文「学習の作業化による読みの深め方・ワークシートの作成と活用」発表。退職後「つくばね川柳会」編集委員長、『九輪』茨城県西地区保護司会機関誌編集委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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