内容説明
九州の戦国時代を活写した幻の名著。十七世紀末、筑後国二尊寺の春龍和尚が、九州の戦国大名の興亡、英雄豪傑や悲運の侍たちを詳細かつ活き活きと描いた全十八巻の大作『九州記』。刊行後すぐに絶版となり、歴史の闇に葬られた名著を翻刻および現代語訳。乱世の全貌が鮮やかに蘇る。
目次
九国伝記
菊池家、大友家、島津家の由来
菊池武光、征西将軍の宮の推戴、及び菊池合戦
義満将軍、菊池退治のため西国へ下向
筑紫探題のこと、加えて菊池と大友の合戦
三角畠の戦い
大友親綱と親繁
大友政親の豊前出陣
筑後合戦
陶、秋月の敗戦
高良山の戦い、加えて河崎攻め
秋月の降参
星野親忠の西牟田城攻め
豊府三将の帰陣
陶美作守、再度肥前に侵攻
西牟田左衛門、方々へ出陣
豊州勢、再度の筑後出陣
馬鬼
氏姓遺恨
大神氏〔ほか〕
著者等紹介
大木俊光[オオキトシミツ]
昭和21年(1946)、福岡県みやま市(旧山門郡瀬高町)で生まれる。大学では薬学を専攻し、民間会社などに勤務する。薬剤師、薬学博士。75歳で退職後、『九州記』に取り組む。今は、春龍和尚を敬愛して止まない老骨である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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