内容説明
国や時代を超えて人形に託された願いとは。昭和2(1927)年、アメリカから届いた約1万2000体の日米友好の使者・青い目の人形。全国の小学校へと贈られ、盛大な歓迎会が行われました。しかし、日米開戦を機にその運命は一転します。現在、全国に残る人形は337体。そのうち九州に残る14体の数奇な運命をたどります。
目次
私はシュリー
日米友好に尽力した二人(海を渡った「青い目の人形」たち;シドニー・ギューリック博士のこと;人形を日本で迎えた渋沢栄一;渋沢とパリ万国博覧会;高松凌雲のこと ほか)
九州に残る青い目の人形(渋沢栄一と青い目の人形との出会い;盛大な歓迎式典;日本国際児童親善会;思いがけない悲しい運命;城島小学校のシュリーちゃんの場合 ほか)
著者等紹介
熊谷きよ[クマガイキヨ]
1940年、旧満州国新京に生まれる。1943年、2歳半の時に日本に帰国。2012年、おもやい広場「くまさん文庫」を開設。現在、ハテナの会、久留米ユネスコ協会、小郡市郷土史研究会、シニアネット久留米(SNK)、大刀洗平和記念館「朗読部会」の会員。久留米連合文化賞千字随筆部門「夜香花」(2009年)、「初夢」(2011年)、詩部門「ふるさとの山」(2012年)。2010年「約束・心のなかで」で九電「女のエッセイ」こころのコトバ大賞(特選)。2010年「相思華」で北九州文学協会文学賞エッセイ部門大賞。2014年「帰ってきて欲しかった父」で北九州自分史文学賞佳作。2022年「帰ってきて欲しかった父」で第25回自費出版文学賞個人誌部門賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。