内容説明
一二六〇年の時を越え、今、防人たちの歌声を聴く。妻子や父母、恋人、故郷から切り離され、沿岸防衛のために九州へと赴く東国の人々。その哀別の情、郷愁、望郷の念、旅の苦しさ、苦悩を、方言を用いて素朴で素直に謡った防人歌。歌に込めた思いを、防人一人ひとりが大伴家持に語ります。
目次
遠江国の作歌者たち(4321‐4327)
相模国の作歌者たち(4328‐4330)
駿河国の作歌者たち(4337‐4346)
上総国の作歌者たち(4347‐4359)
常陸国の作歌者たち(4363‐4372)
下野国の作歌者たち(4373‐4383)
下総国の作歌者たち(4384‐4394)
信濃国の作歌者たち(4401‐4403)
上野国の作歌者たち(4404‐4407)
武蔵国の作歌者たち(4413‐4424)
その他、作歌者不明の防人歌(巻二十、十四、七から)
大伴家持の歌(巻二十の中から)
著者等紹介
植木久一[ウエキキュウイチ]
1939年、大阪市生まれ。弁理士、薬剤師、森林インストラクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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