出版社内容情報
奈良や京都、鎌倉とは異なる魅力をもつ古物の宝庫・九州。ここでは大陸からの影響、都からの影響、そして在地の伝統が混ざり合い、個性豊かな仏像たちが誕生してきた。
主に仏教伝来から鎌倉時代にかけて、その歴史を優しく、詳しく解説する。
(※用語解説や年表も収録)
井形 進[イガタ ススム]
著・文・その他
内容説明
奈良や京都、鎌倉とは異なる魅力をもった古仏の宝庫、九州。主に仏教伝来から鎌倉時代にかけて、その歴史をやさしく、詳しく解説する。
目次
1 太宰府周辺の古仏(仏教と仏像の伝来―九州への仏の道;古代都市大宰府と天平の仏;最澄造像の檀像薬師とその周辺;樹木の命を宿した仏;美麗なる都の仏世界の出現 ほか)
2 九州の仏像の諸相(椿市廃寺の塑像螺髪;古仏と自然科学的調査;普門院の十一面観音立像;小田観音堂の千手観音立像;宇佐国東と平安時代後期の仏像 ほか)
資料篇
著者等紹介
井形進[イガタススム]
昭和46年(1971)福岡県北九州市に生まれる。宗像市で成人し、九州大学文学部美学美術史専攻卒業後、九州歴史資料館学芸員となり、現在に至る。専門は仏教美術史。九州における信仰と造形の歴史について、調査研究を進めている。平成15年(2003)第10回鹿島美術財団賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yutaro13
15
朝日カルチャーセンターの講座を書籍化。時代ごとに、京都・奈良を中心とした日本仏像史→九州仏像史という構成で仏像入門者にも優しい。仏像に楠を使うのが九州流。九州文化は、都、大陸、在地の伝統という三要素が混じり合って形成されてきたとのこと。宋風獅子や薩摩塔は本書で初めて知ったので今後注目していきたい。九州を代表する仏像スポットといえば太宰府の観世音寺だが、いつ行っても閑散としていて寂しいので天満宮の帰りにぜひ立ち寄ってほしい。巨大な仏像群に圧倒されること間違いなし。もちろん宇佐国東や臼杵石仏のことも忘れずに。2019/06/25
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