内容説明
かつてない嵐がもたらした、とてつもない変化。犬を連れた老人の歩みとともに、嵐のもたらした不安をたどっていく。ここに描かれる孤立の苦しみと感情の浮き沈みに、人はだれしも共感することだろう。彼らの目を通して、新しい世界と希望の光を見出し、困難なときを、心を合わせて乗り切る勇気を得るだろう。そして、きっと、生きるうえでいちばん大切なことに、気づかされるにちがいない。コロナ感染をテーマにした絵本。
著者等紹介
ホーカー,ルーク・アダム[ホーカー,ルークアダム] [Hawker,Luke Adam]
美術家、デザイナー、イラストレーター。ノッティンガム・トレント大学でインテリア建築とデザインを学ぶ。卒業後、ロンドンでデザイナーとしての経験を積み、現在もロンドンを拠点に活動し、ペンとインクによる風景画をメインに描く
竹田悦子[タケダエツコ]
翻訳家、日本語教師。東京外国語大学を卒業後、高校教諭を経て、1990年よりコミュニカ学院(日本語学校)講師。1994年、アメリア翻訳トライアスロン総合1位。医療・環境・暮らしを中心に訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
181
コロナ感染をテーマにした、世界同時期印刷の話題の絵本ということで読みました。シンプルなイラストの大人向けの海外作家絵本、コロナの今だからこそ、心に響きます。 https://news.allabout.co.jp/articles/p/000000005.000040706/2021/06/24
モリー
83
新型コロナウイルス感染症が猛威をふるい始めて以降、「おかしなことが、ふつうに思えてくる」日々が続いています。恐怖に取り憑かれて奇妙な行動をする人を見ることもありました。その一方、「自分を後回しにして、人々を支える勇者たち」がクロースアップされたり、地味な仕事をしている人々がある日突然エッセンシャルワーカーと呼ばれて注目を浴びたことは記憶に新しい。危機的状況は、いつも、人の良い所も悪い所も引き出すように思います。この絵本の作者のように、良い面を見つめる心を失わずにいたいと思います。2022/05/12
☆よいこ
72
絵本。大人向けにも。分厚い、音読8分。年配の男性と一匹の犬は町中のビルの一室に住み、毎日判で押したような同じ日常を過ごしていた。ところがある日、大きな嵐が来て街が黒い雲と雨に覆われた。それぞれの小さな部屋に閉じ込められた人々は孤立した。雨は永遠にやみそうになかったが、勇気ある人が現れた。人々は勇気ある人を称える。だんだんと人々は気づく「ひとりでいることが、いつも孤独だとはかぎらない」「わたしたちは離れていることで近づき、ばらばらでいながらつながっていた」▽やまない雨はない。コロナ禍の中で希望を持つ絵本2022/07/19
ふじ
14
コロナ禍を題材に描かれた大人向け絵本。シンプルだけど見入ってしまう線画。文書はちょっと演出がかってる気がしないでもない。もっと素朴な方が、後から読んだ時にスッとその時の想いが蘇る気がする。2023/03/14
mntmt
8
コロナ禍で気づいたこと、気付かされたこと。2021/09/11