出版社内容情報
誰しも認知症にはなりたくないもの。そのせいか、家族が認知症になっても「まだ大丈夫」「年のせい」と認められず、病状が進んだあとで対応を始めて後悔する家族がたくさんいます。また、従来の認知症ケアは、徘徊・暴言・妄想・排泄の失敗といった周辺症状が起こったらそれに対応しますが、こうした後手に回る介護ではイライラしたり戸惑ったりしてしまうばかりです。
認知症の不可解な言動が、どんな仕組みで、どんな順番で起こるか予想できたらどうでしょうか? 次に起こる症状を事前に予測できれば、介護者は心構えができ混乱せずにすみますし、スムーズに対策を講じることもできます。
そこで本書では、介護の達人である理学療法士の川畑智氏が行う「病状の進行を予測し事前に対策を講じる介護の極意『先回りケア』」をマンガでわかりやすく紹介します。認知症の病状の進み方や心理の変化や、それに先んじて対応する方法を学べる、深く実践的で、家庭でも役立つ知識が満載の認知症マンガの決定版です。
内容説明
介護の達人直伝!徘徊・妄想・暴言など認知症の症状が起こる順番を予測して対策の先手を打つ介護の極意『先回りケア』」初公開。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
50
認知症の方に対しての先回りケア。もし家族の誰かが認知症発症してしまったら、自分も忙しく仕事をしながらこんなふうに接することが出来るのか、やっぱり今の仕事を辞めないと無理な気がするし不安です。家族が認知症になってしまったら悲しいけれど家族であることには変わりないし、終わりのときに、その家族が幸せな人生だったと思ってもらえるように全力でサポートするしかないなぁと思います。2024/11/10
えがお
7
この著者のシリーズはめっちゃわかりやすい! 認知症に携わる人は絶対読んだ方がいいッス ここ我々健常者側から見た認知症の「困った行動」の理由と対処方法が分かります。あ、私も認知症病棟看護師です……2024/07/16
航輝
4
このシリーズを読むと改めて介護の仕事のやりがいを見いだせる 今回は先回りケアということで、今までと同じく認知症の知識的な部分はもちろん、声掛けの仕方や考え方等も紹介されてて、実践的 各ステージ毎に対応の仕方も変わっていくのもわかりやすい 2023/11/04
トモロー
3
先回りケアも人によって対応策違いそう。コンロ故障中はいいアイデアと思ったが、人によっては修理を呼んでしまう恐れがある。先回りの対応というのは認知症に限らず、いつも不満に思って文句を言いたい場面に対する対応策としても優れていると思う。文句を言わないで済むにはどうしたらいいかを考えて対策を講じる方が建設的だ。2025/01/30
人魚姫
3
マンガだと、認知症の人の心情が理解しやすい。顔の表情で、なるほど、本人はこんな気持ちだったのかと。 また、ゆっくり、はっきり、2〜3語で話すというアドバイスに納得!母は長い話が理解できないのか、最後のセンテンスしか、覚えてないことが多かった。役に立つアドバイスがたくさんでした!2024/02/29