まっすぐだけが生き方じゃない―木に学ぶ６０の知恵

デービッドソン，アニー【絵】〈Ｄａｖｉｄｓｏｎ，Ａｎｎｉｅ〉/マーヴィン，リズ【文】〈Ｍａｒｖｉｎ，Ｌｉｚ〉/吉村 謙一【監修】/栗田 佳代【訳】

文響社（2022/04発売）

• サイズ 46判／ページ数 128p／高さ 19cm
• 商品コード 9784866514956
• NDC分類 159
• Cコード C0095

出版社内容情報

世界14カ国で翻訳！

嵐にも、環境にも負けず、賢く生きる知恵を知る

人間社会に疲れた。
自然に触れたいけれどなかなかそうも行かない。
そんな方におすすめしたい「読む、森林浴」

☆サンザシは、風に吹かれて曲がって伸びる
☆ヒイラギの、下のほうの葉は、通りすがりの動物にかじられやすいため、低いほうだけがトゲをたくさんつけている
☆ニレの木は、毛虫に襲われると、寄生蜂を呼び寄せるフェロモンを放出する


など、知られざる木の生態から、人間の生き方を学ぶ一冊

内容説明

しんどい日。人間につかれた日。木の強さからパワーをもらう。６０種類の木から、生き方を学ぶ。

目次

イロハモミジ―最初から美しいもの、なんてない
イチイ―あわてず、さわがず、着実に
ポプラ―助けられたり、助けたり
ニレ―なんでもひとりで、抱え込まない
アメリカブナ―隙は見せずに、冷静に
シデ―「自分じゃないだれか」にはならない
スピノサスモモ―この手がダメなら、あの手でいこう
ヤナギ―まずは、居場所を心地よく
ベイツガ―太陽の光を、たっぷり浴びよう
ハンノキ―自分にとって「いい場所」をみつけよう〔ほか〕

著者等紹介

吉村謙一［ヨシムラケンイチ］
山形大学農学部准教授。神戸大学大学院自然科学研究科卒業。農学博士。京都大学の研究員などを経て現職。生理学的手法を用いた樹木生長・枯死および森林動態の環境応答など、森づくり論について研究

栗田佳代［クリタカヨ］
慶應義塾大学総合政策学部卒業。翻訳者ネットワーク「アメリア」クラウン会員（ビジネス・ＩＴ・金融）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[シナモン]

とても良かったです。物言わぬ木々からたくさんのことを教えてもらいました。パラパラっとめくって目についたとこに付箋。今の自分が必要としてるメッセージなのかな。柔らかなイラストも相俟って穏やかな気持ちになれる一冊でした。

2023/07/21

[ニッポニア]

我々人類がいるずっとずっと前から、この地球に存在したのが植物、ずいぶん先輩で、生き残ってきた理由が当然あるわけで。さあ、彼らから生き方を学ぼう。これはビジネスにも応用できそう。以下メモ。イロハモミジ、最初から美しいなんてない。ニレ、なんでも一人で抱え込まない。太陽の光をたっぷり浴びよう。プラタナス、踏み出すことを恐れない。モミ、休むチャンスを見逃さない。柊、「ななめの答え」を出してみる。境界線を上手に引こう。居心地の悪さは次へのステップ。

2023/01/19

[たまきら]

夫が借りてきた本を盗み読み。一つの木ではなく、森を形成する様々な木を短く紹介している内容です。日本にある木も登場しますが、アメリカの植物が基本です。…あ～またヨセミテ行きたいな。

2023/09/06

[かさお]

和む。格言みたいなのが樹木を通して語られるので。タイトルの「まっすぐだけが生き方じゃない」は、サンザシの木。強い風に抗うのではなく、あらかじめ傾けた形に枝を伸ばしていく。他にも「重ねた歳ごと自分を愛そう」のハヒロハコヤナギ、「境界線をじょうずに引こう」のハクヨウなど、樹木から学ぶ事が多いのに驚かされた。60の樹木のほとんどを知らなかったが、海外ミステリによく出るイチイの木やニレ、プラタナス、ヒイラギ、ハシバミ、ライラック、オーク、セイヨウトネリコなどの形状が分かって嬉しかった。

2024/12/04

[ykshzk（虎猫図案房）]

図書館で借りながら自分に「これはまっすぐ生きてて生きづらさを感じてる人が借りるべき本だろうが。」とツッコミを入れる。キャッチーな邦題になっているが原題は"How to be more tree"。こっちの方が好きです。特徴と併せて紹介される樹々について読んでいると、自分はどの樹になりたいかと考えてしまう。自分は「シデ」（＝「自分じゃないだれかにはならない」というタイトルで紹介されている）、やベンガルボダイジュ（＝「自分で選んだ道が正解」）がいいな。樹木の知識も付くし、絵も魅力的。人間辞めて木になれたらな。

2024/08/01