内容説明
美しいイラスト。豊富な振り仮名。用語解説付きでとにかく読みやすい!累計670万部―映像化作品多数、作者は入水自殺。日本文学史上最大の問題作。
著者等紹介
太宰治[ダザイオサム]
1909年‐1948年。1909年、青森県津軽の大地主の家に生まれる。父親は貴族院議員。東京帝国大学に入学し、井伏鱒二に師事する。左翼活動からの離脱後、自殺未遂や薬物依存などを繰り返すものの、『走れメロス』『津軽』『お伽草紙』『斜陽』などの作品を残す。1948年に『人間失格』を書き上げたあと、玉川上水で入水自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あまつ
22
なんだか海外で話題になっているという事を聞き、再読。本書は現代仮名遣いに直されている上、語句の注釈も多くて読みやすく仕上げられている。初めて読む人に勧めやすそう。この本を読むと、「人間」という言葉が、そらおそろしい物に感ぜられる。2022/02/13
ばしこ♪
2
読みやすいですね。それにしても時代を変遷の中で人間の悩みは大きく変わってないね。文明の進化に人間が追いついてない…2025/02/17
amhon
1
こちらの人間失格は現代仮名遣いに直されていて読みやすいです。10代に初めて読んだときは話が暗すぎて、読後も気分が落ち込んでいたのを思い出しました。主人公がひねくれている、というか考えすぎだろ〜〜と言いたいのは今も変わらず。誰にだって多少の道化をしながら生きているわけであって、主人公のように逐一まわりの反応を考えながら行動していたら、もう頭がおかしくなります。たとえ見たいと願ったとしても、絶対に見えない人間のそのとき一瞬の心情に常に怯えていた主人公こそ、太宰治自身だったのでしょうか。2021/08/13