内容説明
原爆投下の翌年、被爆二世として長崎市に生まれた平野伸人。“絶対平和主義”に人生を捧げた彼の半生は、まさしく戦後の核問題の動き、平和運動の流れとオーバーラップしている。激流に巻き込まれながらたどり着いたのが、高校生平和大使という次世代へつながる船だった。戦後75年の平野の生きざまを追った渾身の伝記。
目次
第1章 ルーツ
第2章 被爆二世教職員の会
第3章 在韓被爆者
第4章 中国人強制連行
第5章 高校生平和大使
第6章 被爆体験者
第7章 続・高校生平和大使
著者等紹介
田賀農謙龍[タガノケンリュウ]
長崎新聞社報道部記者。1979年、長崎市生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)フランス語専攻卒。2005年入社、県警、県政、佐世保支社、大村支局、経済の各担当を経て2018年度から、長崎市政キャップとして原爆報道などを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ねこっく
6
ビリョクだけどムリョクじゃないー。このスローガンを考え出した人は天才だ。平野伸人氏の情熱は暑い。会って話すと気さくな人物なのだが、底しれぬパワー、生命の源を感じる。個人的には、被爆2世訴訟には疑問を呈しているが、間違いなく長崎の核廃絶活動を推進してきたキーパーソンと言えよう。 さて、本著だが、クオリティ自体は低い。時系列が飛び飛びになり、結局、この本を通じて何が伝えたいのかはイマイチよくわからない。記者の力量不足と言える。半生を記録したいのならマンガの偉人伝のように時系列に沿って書くことを勧める。2023/06/11