内容説明
独自のビジョンを持つフィルムメーカー、ドゥニ・ヴィルヌーヴ。『デューン 砂の惑星 PART2』で、彼はフランク・ハーバートの画期的な小説『デューン 砂の惑星』の映画化作品を完成させた。観客は再び砂の惑星アラキスに舞い戻り、主人公ポール・アトレイデスが己の運命を求め、砂漠にフレメンたちを率いて悪の勢力との死闘に挑むクライマックスを見届けることになる。本書は、あらゆる側面でパワーアップした「DUNE」の世界を創出する長旅を追い続け、様々な視点から考察&分析した1冊だ。迫力あるコンセプトアートから、重要シークエンスの興味深い絵コンテ、撮影現場の貴重なスチール写真に至るまで、美麗な資料も満載。著者は、前作のエグゼクティブ・プロデューサーで、本作でも製作に携わったタニア・ラポイントと、前作で監督と彼女の助手を務めたステファニー・ブルース。唯一無二の『DUNE』の世界を生み出したエポックメイキングな映画創作とは―。
目次
INTRODUCTION 言葉と映像―フランク・ハーバートの「DUNE」ユニバースのビジョン
パート1からパート2へ
土台作り
カイタン
アラキスへの帰還
悪者たちの領域
スパイス戦争
砂漠の力
ストームベルトを越えて
激変
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryuta
1
先行上映でDUNE Part 2を見て、そのあまりの芸術作品としての完成度の高さに感動したので勢いで購入。ロケ地からセットからカメラから小道具から……あらゆる分野のプロ集団と、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のビジョンの明確さによって成り立った作品なのだなとひしひしと感じる。これを読んでその後にまた映画を見るのが楽しみ。2024/03/14
ッしょちゃ
0
ドゥニが創造する映像や造形について理解が深まったように思います。彼の、自然や生き死に対する恐怖心にクリエイティブを通して共感できました。映画造りに情熱を注ぎつつも世の中への警鐘も鳴らす。その上で制作チームに対してリーダーシップを発揮していく姿は、まさに理想的な”リサーンアルガイブ”の様でした。著者が奥さんという点も良いです。2024/03/26