カニエ・ウェスト論―“マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー”から読み解く奇才の肖像

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カニエ・ウェスト論―“マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー”から読み解く奇才の肖像

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  • サイズ 46判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784866470900
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0073

出版社内容情報



カーク・ウォーカー・グレイヴス[]
著・文・その他

池城美菜子[イケシロ ミナコ]
翻訳

内容説明

ドナルド・トランプに対する支持表明、“奴隷制は選択”発言など、近年のカニエ・ウェストはゴシップ記事をにぎわすお騒がせセレブとしても知られるが、その類まれなる才能は同輩ミュージシャン、リスナーともに認めるところ。本書では代表作“My Beautiful Dark Twisted Fantasy”を題材に、そのナルシシスティックな人物像と彼の生み出す作品を読み解く。日本語版には本書訳者・池城美菜子による解説(1万2千字)を追加収録。さらに、これまでの全キャリアを総括した巻末付録「カニエ・ウェスト年表」付き。

目次

第1部 ポップ界のキリスト イーザス7つの美徳
第2部 早熟の巨匠あるいはモンスターの肖像
第3部 現代一のナルシスト
第4部 不穏な5枚の絵
第5部 贖罪のアート
第6部 大学という宇宙―“The College Dropout”
第7部 “808s&Heartbreak”についての短い考察
My Beautiful Dark Twisted Fantasy

著者等紹介

グレイヴス,カーク・ウォーカー[グレイヴス,カークウォーカー] [Graves,Kirk Walker]
ライター。テネシー州出身。プリンストン大学卒業。妻と息子とともにナッシュビルに暮らす

池城美菜子[イケシロミナコ]
R&B、ヒップホップ、レゲエ専門の音楽ライター、翻訳者。95年からニューヨークを拠点に活動、取材したアーティスト数はのべ300組以上。2016年に帰国、ライナーノーツやライブレポートの執筆、歌詞の対訳を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ウィック&ぺディ

25
★★★★☆2020/07/17

しゅん

10
2010年の異形の名盤を批評する。エゴの歪みが、強烈な自己誇示や贖罪、下劣すぎる言葉として現れているというのはなんとなく知っていたが、リリックの解説やサンプリング元を明示することで解像度が変わってくる。アートワークや30分にわたる"Runaway"のMVとの各曲との関連付けも面白い。あと曲の方の”Runaway”の後半の壊れ方を表現する形容の連発がめちゃ面白い。ヒップホップカルチャーの歴史との接合点をほとんど描いていないのも本書の特徴か。2021/01/06

神の味噌汁

3
天才。これは芸術なんだなって思う。個人的には808からMBDTFのカニエは最高でした。サンプルソースの解説やらを絡めてくる読み応えのある本でした。初期のカニエがダンサブルだってことをちょっと思い出した。Jesus walkとか… 改めてカニエは天才。カニエのアルバム解説本となればみんな読んだ方が良いと思う。2020/08/10

ikshm

3
・カニエウエストにまつわる色々な出来事の経緯をある程度ちゃんと理解できた。 ・赤いアルバムの聞こえ方がかなり変わる。 ・おもしろいアウトプットには、おもしろいプロセスが必要なんだ。2020/01/01

Masayuki Shimura

0
【《MBDTF》とは、その果てしない望み、望蜀をオペラ的なサウンドに落とし込んだものなのだ】(文中より引用)・・・・・2010年に発売されるや、あっという間にして傑作としての地位を固めた"My Beutiful Dark Twisted Fantasy"。稀代のアーティストにしてトラブルメイカーであるカニエ・ウェストのこの渾身の作品を、歴史的な文脈も加味しながら解説した作品です。何故にカニエが嫌われ、そしてそれ故に視点から逸らすことができないかがよくわかる一冊でした。 2022/10/20

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