内容説明
30代半ば、結婚間近の恋人、病に伏した父親―人生の岐路にあるホープは、友人の結婚式へ出席するためにノースカロライナ州バード・アイランドにやってきた。そこには配達されない匿名の手紙を投函する郵便ポストがあった。強い思い、愛の告白―思いを共有する名所の海辺で、ホープはバツイチの英国系アフリカ人、トゥルーと出会う。二人の魂に刻まれた、永遠の6日間。大陸と数十年の時間を超えた、二人の約束とは…。
著者等紹介
スパークス,ニコラス[スパークス,ニコラス] [Sparks,Nicholas]
1965年12月31日、アメリカ合衆国ネブラスカ州オハマに生まれる。奨学金で進んだノートルダム大学(在学中は800mの陸上選手として活躍)を卒業後、不動産、ウエイター、歯科用品販売など職を転々としながら作家を志した。1996年、『きみに読む物語』が大ベストセラーになり、その後、著書は全世界で累計1億500万部以上、50以上の言語に翻訳される人気恋愛小説家となる。ノースカロライナに在住
雨沢泰[アメザワヤスシ]
1953年東京生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
63
『究極のラブストーリー』と言えば私の中ではニコラス・スパークスである。今回の新作も切ない、とにかく切ない。ラブストーリーだから男女が出会う訳だが、その最初から切ないのだ。自分自身の半身の様な相手に出会うのに2人の前に立ち塞がる壁の何と強固なこと。そしてラスト。完全無欠、薔薇色のハッピーエンドといかないのもニコラス・スパークスらしい。それでもとってもとっても素敵な、そしてめちゃくちゃ羨ましくなるラブストーリーなのだ。2642020/11/27
練りようかん
9
著者が実話を基に取材を重ねて一編の小説にした前提が書かれていて、何がそんなに惹きつけたのだろうと興味が湧いた。エジンバラからやってきた男性がノースカロライナで出会った女性。長い人生で大切な存在になる親密さを十全に感じ取るのに恋の期間は短く、女性の残酷さに心が痛かった。女性の結婚生活は予想通りの一途を辿るが、男性もまた過酷な体験を経ていて、優しすぎる手紙に心は複雑。再会のきっかけとなる面白いシステムの郵便ポストが、一瞬は簡単永続は難しい愛の代弁者のような気がして人生における判断の重さを思った。2024/12/05
tsubamihoko
5
手紙が繋ぐ恋の物語。ドラマチックな出会い方をした2人は、紆余曲折を経て最後に巡り合う。お互いもう一度出会いたいと探すが・・・。ハッピーエンドなのかもしれないが、何だか納得いかない、そんな物語だった。2021/04/04
ゐぁくゎ
4
著者らしい純粋な恋愛小説。何となく設定が「マディソン郡の橋」に似ている。運命的な出会いをした男女の数日間の恋と24年後の奇跡の物語という予定調和的な展開も、ピュアな恋愛小説とはそんなものさと割り切れば悪いものではない。二人の主人公の二人だけの世界が浮き上がり過ぎていて、周辺の人物の言動に説明不足の感を覚えてしまう点が、小説の構成面での厚みの乏しさに繋がり、惜しい。2022/02/28
御庭番
3
普段、自分が読むタイプの本ではない。自然と恋や愛を主軸とした物語は敬遠しているのかもしれない。紀伊國屋書店で平積みになってて気になったから読んだのだが、やはり私の得意なジャンルではないようだ(笑) 本の感想としてはドキドキしたり2人の運命を信じたりしながら、自分も恋をすることができた。個人的には愛や運命を信じるタイプなので。。(ポッ) 【図書館で借りました】2020/12/22