出版社内容情報
一人の記者が見つめたアイヌの歴史と精神の核心。
それは、私たち自身の「郷心」を呼び覚ます旅。
自然に強く惹かれる青年・左郷は、『アイヌ神謡集』をきっかけに、かつて人と自然が一体だった世界観や自由の天地の思想に触れ、深く心を動かされる。やがて彼は、北方の歴史や和人との関係によって失われていったその文化の変遷を知り、熊送りの儀式に象徴される精神性に、人間の原点を見出していく。
アイヌの歴史と精神世界を辿り、いまを生きる私たちに静かに、しかし深く問いかける。
【目次】
辺境への郷心
アイヌ神謡集との出合い
美しき日高海岸線
太古の北東アジア自由交易圏
和人の蝦夷地渡来と諍い
松前藩と砂金採り
熊送りへの誘い
シャクシャインの生誕の地
オムシャと交易
強いリーダーシャクシャイン
アイヌ同士の争い
チャランケとトパットゥミ
火山噴火と円空
血で血を洗う
オニビシ弔い合戦
ハエクル・メナシクル同盟と蜂起決行
未来を示唆する自然との共生



