内容説明
日本に来て、何を見、何に仰天し、何に感心し、そして何を考えたのか。留学の道程において、見たり、聞いたりして体験した物事が感性的なものだとすれば、そうした見聞を踏まえて、感じたり、思ったり、悟ったりしたものは理性的なものだと言えるであろう。
目次
留学ブームの歴史的背景
日本に初めて着いた時の印象
工事現場での交通誘導
日本語学校への通学
ストレスの捌け口 Aパチンコ
ストレスの捌け口 Bカラオケ
ストレスの捌け口 C居酒屋
改革開放以来の新たな華僑
スーパーでの買い物の初体験
テレフォンカードについて
日本滞在中の一つ目の交差点
中国への里帰り
バイトへの専念
家内来日親族訪問
緩衝地帯作り A遠回り式の言い表し方
緩衝地帯造り Bラブホテル
緩衝地帯造り C不動産仲買
日本滞在中の二つ目の交差点
歌舞伎町のあれこれ
新華僑の中における新しい動き〔ほか〕
著者等紹介
徐〓明[ジョトクメイ]
上海生まれ。1987年、上海外国語大学日本語学科を卒業。その後、90年代半ばに東京外国語大学大学院地域文化研究科に在籍しながら、同時に、横浜国立大学大学院経済学研究科にも籍を置いていた。二年間の研究を経て、1997年に横浜国立大学大学院で、経済学の修士課程を修了した。当時、二つ目の修士号を取ろうと思い、東京外国語大学の指導教授の研究室を訪ねてみたが、指導教授は既に一橋大学へ異動してしまっていた。そのため、東京外国語大学で修士号を取ることができず、やむ得ず諦めるか、あるいは中退をせざるを得なかった。その後、定年退職まで数十年にわたり、副教授として上海の大学で経済学や日本語などの教育に携わってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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