内容説明
「日本留学は父の為、いいえ、私達家族全員の願いなんです」戦時中、祖母と一人の日本人が愛し合って父が生まれた。日本に引き揚げる祖父は必ず戻り一緒に暮らすと祖母に誓うが、全くの音信不通に。祖母は毎回政治運動の審査を受け、その文化大革命中に苦しみ抜いた挙句に自殺した。父も子供時分には差別され、私までも子供の頃には心の中に暗い影を引きずってきた。日中友好の切なる思いのこもる「長編小説」
著者等紹介
稲見春男[イナミハルオ]
栃木県二宮町出身。上海在住
于強[ウキョウ]
江蘇省南通市生まれ。中国作家協会会員。北京大学国際政治学部卒業。安徽省馬鞍山市人民政府外交事務局局長、観光局局長兼務。1995年上海に異動、上海市現代管理研究センターに於いて対外文化交流、上海国際詩吟の会(中日)を画策。日本語版『李海天の書法』は日本図書館協会1946回選考会に於いて、“選定図書”に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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