内容説明
フランスの幼稚園での実践を参考に、2016年から子どもたちが探求の場を作り上げ、大人たちもその探求の場の一員として新たな学びを拡張。その学びのなかで「自分たちを生きづらくしているもの」を発見し、子どものみならず大人が変化していく―。自分たちの姿を見つめ直し省察を続ける保育者たちの姿を描いた、オルタナティブ教育の実践の記録。3つのルールで出来る!子どもとの関わり方に迷ったとき、非認知能力について知りたいときに読む本。
目次
第1章 「こどもの哲学教室」が始まった!子どもも大人も大混乱から「なにか」を見つけた(世界を変える「こどもの哲学教室」、私たちが変わる対話の力;「こどもの哲学教室」は「主体」の意味を理解する装置―ちゃんとさせたい大人たちとそれに付き合ってくれていた子どもたちの変貌)
第2章 実践事例―座りの悪さと気持ちのいい気づきがいったりきたり(大人にとっては「小さな親切」、でも子どもにとっては「大きなお世話」―「待つ」ことの意味とは、「こどもが主体」の意味とは;子どもの姿から、保育者自身が変わっていく。私たちは子どもたちになにかを教える者ではなく、子どもたちから学ぶ者 ほか)
第3章 ベテランとよばれるようになった自分の経験と向き合うことで生まれる気持ちのゆらぎ(私にとっての「こどもの哲学教室」とは?―それはおとなの私がしがらみから解放される場;大人がこじ開けようとしても開かない。子どもが自ら心を開く場、それが「こどもの哲学教室」 ほか)
第4章 子と親の「こどもの哲学教室」―子どもの思い、親の思い(「こどもの哲学教室」とS;「こどもの哲学教室」を体験して;「こどもの哲学教室」との出会い―親として教師として)
著者等紹介
大谷智光[オオタニチコウ]
1969年福島県いわき市出身。大阪市立大学大学院経営学研究科前期博士課程修了、修士(経営学)。証券会社勤務を経て起業、株式会社設立。2004年社会福祉法人照治福祉会入職。事務長、摂津峡認定こども園園長を経て2015年より理事長。2020年しまもと里山認定こども園園長兼務。日蓮宗寺院住職、社会福祉士、保育士。1女2男の父。すべての子どもの幸せと地球平和を願う
山田奈津美[ヤマダナツミ]
海外の研究者との共同研究の結果を活用しながら学習組織経営論や知識創造論を展開。まちづくり団体や自治体、医療、福祉、教育分野の非営利組織を対象として、レゴブロック、演劇、コンタクトインプロビゼーション、子どもからおとなまでを対象とした哲学教室等、「仲介物」を活用したワークショップをデザインし、ひとの行動変容(学習)の研究と実践に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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