内容説明
江戸時代、気がつけば金本位制。江戸時代は、関西の銀遣い、関東の金遣いと二つの通貨世界に分かれていた。関西は、目方をはかって使う秤量銀貨で、貫、匁表示の十進法であった。関東は、額面で取引される定位金貨で、両、分、朱の四進法であった。
目次
第1章 米本位制の世界
第2章 赤字化する幕府財政と貨幣改鋳
第3章 十代将軍家治と田沼時代の水野忠友
第4章 十一代将軍家斉と勝手掛老中首座水野忠成
第5章 忠成の貨幣空間の統合
第6章 水野忠邦の貨幣政策と「天保の改革」
第7章 貨幣空間の動揺
終章 通貨統合に支えられた経済空間と政治空間
著者等紹介
水野忠尚[ミズノタダヒサ]
1946年生まれ。1970年一橋大学経済学部卒業。1970年から2001年まで日本興業銀行勤務。この間1973~1975年ドイツ・ハンブルク大学行費留学。以後DIAM監査役など歴任。2016年早稲田大学大学院博士課程卒業。経済学博士(ドイツ経済思想)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。