内容説明
気付いた時にはのめり込んでいた。あれ以来、40年…。小型サンショウウオの生態と現状。石川県能登宝達山には4種のサンショウウオが生息している。
目次
1 サンショウウオはカエルの仲間
2 自然に恵まれた宝達山には4種ものサンショウウオが(適応力の高いクロサンショウウオ;能登の里山を象徴するホクリクサンショウウオ;渓流に産卵するヒダサンショウウオ;肺のないハコネサンショウウオのグループ)
3 なぜ、身の回りのサンショウウオにしか興味が湧かないのだろう?(良いフィールドを持っているから;次々と湧く疑問に、他所に目を向ける暇などなかった;サンショウウオを通して郷土を語る)
著者等紹介
秋田喜憲[アキタヨシノリ]
昭和21(1946)年石川県押水町(現宝達志水町)生まれ。昭和45(1970)年金沢大学教育学部卒業後、小学校に勤務。平成8(1996)年より11年間町内小学校長を務め、平成19(2007)年3月退職。昭和62(1987)年、県内理科教育振興の功績により越馬科学賞、平成24(2012)年、環境保全に尽力したことで県知事表彰、平成30(2018)年にはサンショウウオの調査・研究の功績で、みどりの日環境大臣表彰「調査・学術研究部門」受賞。著書、論文多数。日本爬虫両棲類学会、日本両生類研究会会員、環境省希少野生動植物種保存推進委員、宝達志水町文化財保護審議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くろじら
2
著者が40年にわたって調査し,生態を解明してきたクロサンショウウオ,ホクリクサンショウウオ,ヒダサンショウウオ,ハコネサンショウウオの生態の紹介と調査記録.もともとは生物学に縁が無かったのに,小学校の先生になって子供が持ってきたクロサンショウウオの卵塊と出会って調査を始めたということだが,大人になってから出会ったことにこれほどの情熱が注げるとは! 非常に興味深い知見がたくさん記されており,調査の思い出として書かれていることも興味深い.両生類マニアでなくとも自然好きなら大いに楽しめる本だと思う.2019/01/03
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