内容説明
『平家物語』は、フィクションではありません。実際にあった事件を基に、克明に描かれているので、日本人に、強烈なインパクトを与えてきました。原文を読むと、「八百年前も、現代も、人間の心は同じだな」と知らされることばかりです。平家が栄えてから滅ぶまで、わずか二十年あまりの物語ですが、この中には、私たちが、生涯に経験する成功と失敗、喜びと悲しみ、全ての要素が詰まっています。「これからの人生、どう生きるか」と考える時に、『平家物語』は、とても多くのヒントを与えてくれるのです。
目次
第1章 美しき祇王御前
第2章 清水寺炎上
第3章 平家にあらずは人にあらず
第4章 鹿ケ谷の陰謀
第5章 鳴動する西八条第
第6章 鬼界が島の流人
第7章 俊寛と有王
著者等紹介
木村耕一[キムラコウイチ]
昭和34年、富山県生まれ。富山大学人文学部中退。エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
43
何度も挑戦したけれど未だ最後まで読み切れないでいる『平家物語』。そろそろなりふり構っていられない、人生は永遠じゃない、期限があるから!最終的には原文を読めたらいいなという憧れはあるけれど、原典十二巻は能力的にキツイ。ということで、漫画でも、子供向けの絵本でも、とにかく読めそうなのから…と探して辿り着いたのが意訳で楽しむ古典シリーズ。現代の私たちがどう生きたらよいか、と悩んだ時にヒントになる話をピックアップし、全三巻にまとめているという。文章もイラストも分かりやすく、これなら理解するだけではなく楽しめる。2025/08/18
虹色
31
『平家物語』は、平安時代末期の平清盛らの栄華と没落を描いた軍記物語。本書は小学校高学年くらいから読める意訳されたもの。「祇園精舎の鐘の声~」は、よく目にするものの、後は?の私には、理解しやすかった。権力を持った故の勘違いや、過ちなど、現在の自分たちの人生に置き換えることの大切さを説いているという印象。白拍子の祇王に惚れ込んだ清盛だったが、仏御前に目移りし、祇王を追い出した後、仏御前かわいさに、ご機嫌伺いに無理矢理来させるなど、権力者云々以前に人としてどうよと思ってしまった。2026/04/04
メープル
16
古典が昔から苦手で「平家物語」を知らずに過ごしてきましたが、絵の美しさにこちらの本を手にとりパラパラページをめくった所、中身もカラーで美しい写真や挿し絵。字も大きく読みやすそう!!借りてみたら、どんどん読めてしまいました。やはり女性目線でみてしまうので、第一章の「美しき祇王御前」がとても心に残りました。萌え出ずるも枯るるも同じ野辺の草花 いずれか秋にあわではつべき。どんな気持ちでこの歌を詠んだのか、わかると心にしみます。若い頃に、このようなわかりやすいものに出会いたかった。 このシリーズ読んでみよう。2022/01/26
eg
15
文章がとてもわかりやすく、楽しく平家物語が読めた。物語は7章あるけれど、第1章の美しき祇王御前の白拍子のお話が良かった。祇王も御前も心が美しすぎる、、800年前も現代も人の心は同じなんだなぁと痛感させられました。続編もぜひ読みたい!!2020/05/28
Astroswitch
8
平家物語の内容をわかりやすく把握することができた。以前古典の本文を読んだ時に挫折してしまったけれど、これはわかりやすいので、これを読み終わった時にまた古典の本文を読むと今度は内容を理解できるかも。平清盛に翻弄される人の姿が哀れでならない。しかし、平清盛自身も逆らえない死の運命に翻弄されていく。盛者必衰の理を見届けたいと思った。2020/01/15
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