東洋大学教職センター 教育学シリーズ<br> 実践と往還する教育制度―揺らぐ法制と現代的転換

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東洋大学教職センター 教育学シリーズ
実践と往還する教育制度―揺らぐ法制と現代的転換

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  • サイズ A5判/ページ数 168p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784866241326
  • NDC分類 373.1
  • Cコード C3037

出版社内容情報

揺らぐ時代の教育に、不動の学理を。
「学理と実践の往還」から描き出す、教育制度の新たな地平。
教育とは、単なる技術的支援や制度運営ではない。それは人間が世界と向き合い、他者と共に生きるための根源的な営みである。
急速な技術革新や社会構造の変容に直面する今日、私たちは「学ぶとは何か」「評価は何を価値づけるのか」という根源的な問いに改めて立ち返る必要がある。
本書は、東洋大学教職センターが推進する「学理と実践の往還」を具現化するシリーズの第1巻である。井上円了の教育哲学を現代的に継承し、教育の歴史的連続性と現代の変容を鋭く見据えた5人の研究者が集結。教育制度の多層的な真実に迫る。

* メガイベントが教育現場に沈殿させた「負のレガシー」の構造(角谷昌則)
* 「親の教育権」と公共性の狭間における倫理的判断(葛西耕助)
* 学びのセーフティネットから「主体的選択」の場へ変容する通信制高校(斎藤里美)
* 情報教育の歴史から見据え直す、生成AI時代の人間と技術(山口晶子)
* 学校・大学・地域を繋ぐ「キャリア教育」の具体的基盤(藤田駿介)

実践のエビデンスとナラティブを往還し、教員の専門性を共同の営為として再定義する。「よい実践」を単発の成功で終わらせないために、教育研究者・学生必読の一冊。


【目次】

序・「学理と実践の往還」に寄せて(後藤顕一)
1.歪曲するレガシー( 角谷昌則)
 1.はじめに
  本稿の目的:教育に残されるレガシーとは
  問題の所在:教育の従属
  本稿の主要な問い:理念と構造的帰結のねじれ
  分析の枠組み: 二つの期間と統治の変容
  本稿の特質と構成
 2.機能主義的平等の強制と構造的問題の形成(1964年~1970年)
  東京オリンピック(1964年):空間・身体を通した規律化
  大阪万国博覧会(1970年):未来観の提示と国民の動員
  教育へ入り込む規格化
  機能主義的平等と問題の構造化
  教育システムの機能障害と構造転換の要請
 3.ネオリベラルな規律化と「負債」の構造化(2020年~2025年)
  東京オリンピック・パラリンピック(2020年):「多様性」と相互理解
  大阪・関西万国博覧会(2025年):「いのち」の強調と未来社会の実験場
  教育への要請の変容:産業への従属から「自己変革の強制」へ
  「個別最適な学び」と「協働的な学び」による新たな規律化
  開かれた学習環境への転換と非直線的な人材供給
  希望から「不安」へ
 4. 「規格化」から「自律化」への転回とその逆説
  第1期の理念と現実の歪み:機会均等と垂直的格差の固定化
  第2期の理念と現実の歪み:多様性の強制と水平的格差の出現
  結語:レガシーの基層へ

2.親の教育権にかかわる判例の展開(葛西耕介)
 はじめに―本稿の関心と対象
  本稿の関心
  対象となる判例の限定
  親の教育権とそれにかかわる判例の類型化
 1.学校選択権
  特別支援学校ではなく普通学校に就学する権利
  統廃合にかかわらず従来の学校に就学する権利
  就学校の変更・区域外就学によって特定の学校に就学する権利
  外国籍生徒の親の就学を選択する権利
 2.拒否権
  就学・進級・入級の拒否
  教育内容の拒否
  小括
 3.要求権
  教育内容の変更要求
  教育要求と名誉棄損・侮辱との限界
 4.教育情報請求権
 おわりに―本稿の示唆

3.通信制高校をめぐる制度的変遷( 斎藤里美)
 1.はじめに
 2.通信制高校(課程)拡大の様相
 3.通信制高校に関する法制度の変遷および近年の動向
  通信制高校に関する法制度の変遷
  創設期(1948年~1960年代)
  拡充期(1970年代~1990年代)
  急増期(2000年代~2016年頃)
  質の確保に向けた転換期(2016年~現在)
 4.通信制高校の制度改革に関わる近年の動向および論点
 5.今後の課題
  私立通信制高校にみる高校教育の市場化と

目次

序 「学理と実践の往還」に寄せて―教育の地平をひらく知の営み(後藤顕一)
1 歪曲するレガシー―二つのオリンピック・万博が教育に遺した構造的問題(角谷昌則)(機能主義的平等の強制と構造的問題の形成(1964年~1970年)
ネオリベラルな規律化と「負債」の構造化(2020年~2025年)
「規格化」から「自律化」への転回とその逆説)
2 親の教育権にかかわる判例の展開―公教育における公共性と私事性の交錯の問題として(葛西耕介)(学校選択権;拒否権;要求権;教育情報請求権)
3 通信制高校をめぐる制度的変遷―規制緩和と質保証のあいだ(斎藤里美)(通信制高校(課程)拡大の様相
通信制高校に関する法制度の変遷および近年の動向
通信制高校の制度改革に関わる近年の動向および論点
今後の課題)
4 中等教育における情報教育の制度化の歴史的展開―公教育制度におけるインターネット活用を中心に(山口晶子)(情報教育の萌芽期(1985~1989年)
インターネット普及前夜と制度対応(1989~1998年)
SNS前史と情報モラルの制度化(1998~2008年)
スマートフォン時代と情報活用能力の基盤化(2008~2017年)
GIGAスクール構想と制度整備:運用上の課題
まとめと展望)
5 職場体験活動に際した地域連携システムの在り方―学校と事業所の持続可能な連携の実現に向けて(藤田駿介)(中学校・職場体験活動の現状と課題;職業に関する体験活動の在り方はどのように示されてきたか;機会保障に向けた組織間媒介組織への期待;地方における持続可能な事業所連携システム;まとめ)

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