内容説明
「箱の中の羊」のほか、昆虫館建設をめぐり、ハイエナならぬ、スジハナバチヤドリゲンセイのような“詐欺師たち”に翻弄される男を描いた「虫ムシ詐欺」など4編を収載。
著者等紹介
奥本大三郎[オクモトダイサブロウ]
フランス文学者・作家。NPO日本アンリ・ファーブル会理事長。1944年啓蟄(3月6日)、大阪生まれ。東京大学文学部仏文科卒業、同大学院修了。埼玉大学名誉教授。主な著書・訳書に『虫の宇宙誌』(読売文学賞)、『楽しき熱帯』(サントリー学芸賞)、『斑猫の宿』(JTB紀行文学大賞)、『ファーブル昆虫記(ジュニア版)』(全8巻・産経児童出版文化賞)などがある。2017年に完結した『完訳ファーブル昆虫記』(全10巻20冊)の訳業で第65回菊池寛賞受賞。一連の功績によって第53回ENEOS児童文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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れんこ
13
昆虫が大好きな奥本大三郎先生のフィクション(?)。詐欺師は怖いな。『虫ムシ詐欺』2024/09/14
こっぺぱん
0
ファーブル昆虫館に行ったらこの本があって、双子を見つめる高齢の父の日記だと思ってメモして帰った。読んでみたら最初の三分の一だけだったけど、その他も奥本先生の呑気さや時代が感じられてするする読めた。虫ムシ詐欺もセクハラ教授も、すごいことを平気でする人たちでびっくり。先生は人徳とか人の運があんまりないんだろうな。それでいて持ち前の呑気さで淡々と書くから面白い。私だったらいちいち憤慨して寿命が縮んでいる。2024/05/06
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