内容説明
龍馬という名前/ギザギザの日本刀/議会制度の草創/新選組余談/槇村正直の明治維新/手紙の速度/寺田屋と隼人石/龍馬評価の東西性/筆跡鑑定の真偽/井口新助氏の想い出/薩長同盟の六箇条/龍馬は無名だったのか?/龍馬の手紙を読む/新発見「越行の記」の重要性/食生活の文明開化/武士の起源/孝明天皇陵に見る王政復古…龍馬の手紙の研究で知られる著者が、龍馬そして幕末維新史を語る。
目次
第1部 「霧島山登山図」は龍馬の絵か?(桶町千葉道場の月謝;「霧島山登山図」は龍馬の絵か?;ある姫君の生涯;千葉重太郎のその後 ほか)
第2部 墨消しの真実(矛盾する史料のはざま;洋書の謎;寺田屋遭難の一件;「浪華のことも夢のまた夢」 ほか)
第3部 考古学異聞(ストーンヘンジと夫婦岩)
著者等紹介
宮川禎一[ミヤカワテイイチ]
1959年、大分県宇佐市安心院町生まれ。大分県立中津南高等学校卒。1986年、京都大学大学院文学研究科修士修了(考古学専攻)。財団法人辰馬考古資料館学芸員を経て、1995年から京都国立博物館考古室員。2006年より同館学芸部考古室長。2012年より同館学芸部企画室長。2016年より上席研究員。専攻は東アジアの考古学。特に統一新羅時代の陶質土器の研究、東南アジアの銅鼓の研究、平安時代経塚遺物の研究、あわせて坂本龍馬の研究など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ニッポンの社長ケツそっくりおじさん・寺
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この宮川禎一さんという人は、近年、坂本龍馬の専門家代表のようにテレビにもちょいちょい出て来られる京都国立博物館上席研究員であり、龍馬の手紙を全て現代語訳した本を出しておられるが(これは良い本だった。現代語訳無しで読むと誤訳していても気付かない)、本来は考古学の専門家だそうだ。平安時代の藤原道長も専門らしい。本書は龍馬を中心とした幕末随想だが、巻末にストーンヘンジについての一文を書き下ろしで掲載している。本来はそっちに志があるのだと思う。松岡司やあさくらゆうに批判されているが、誰か考古学に専念させてあげて。2019/01/24
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