2つのイラン―「顔の見えない国」の矛盾

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2つのイラン―「顔の見えない国」の矛盾

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  • サイズ 46判/ページ数 423p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784866215556
  • NDC分類 302.263
  • Cコード C0022

出版社内容情報

複雑な「モザイク国家」の解像度が上がる!

実は日本のことが大好きなイラン。その理由は朝ドラ「おしん」に?

◎規制と黙認
◎敵対と懐柔
◎スマートフォンと検閲
◎文明の誇りと搾取の屈辱
◎中に残る者と外に出た者
◎強固な信仰心としたたかなパロディ精神
日本のメディアでは語られない、イランとそこに生きる者のリアル!

イランとは、常に1つの事象に対して2つ以上の相反するストーリーが存在する複雑な国家だ。
その難解さには、

①国営放送をはじめとする徹底した情報統制と、それを司るイスラーム共和制という特異な国家体制
②多重的な構造を持つ「モザイク国家」

といった明確な理由がある。
つまり情報は政治の道具であり、真実は何層にも覆われた文脈の奥深くに隠される。
そして多様な民族が混在するため、国のアイデンティティを単一の物語で語れない。

対外姿勢も混迷を極める。
日本のメディアでイランが話題になるとき、そのほとんどは周辺国、特に米国やイスラエルと衝突しているというニュースだ。
しかし、イラン国内にはユダヤ教徒が厳然として存在し続け、ペルシア人とユダヤ人には2500年を超える共存の歴史がある。

こうした「矛盾」とも言える事象が随所に横たわっていることが、この国の理解を一層難しくしている。

では、イランに生きる人々も、難解で複雑な国のイメージを体現しているのか。
答えは否、である。
悠久の歴史と数多くの世界遺産に誇りを持つ一方で、大国の論理によって領土を削られ、資源を奪われてきた屈辱と怒りの念を抱いている点で、確かに難しい面も持ち合わせる。

しかし、特筆すべきはイラン国民の比類なき「おもてなしの心(メフマーンナヴァーズィー)」。
彼らは見知らぬ旅行者を温かく迎え入れ、親し気に寄り添ってくる。
また、体制による規制や検閲でがんじがらめになりながらも、それをしたたかに?いくぐり、自由のために声を上げ続ける。

何より、彼らは日本のことが大好きだ。
その意外な理由も本書で明確になる。

ややこしいからこそ惹かれてしまう、中東の大国のリアルが詰まった一冊!


【目次】

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目次
プロローグ
第1章 イランという国の素顔
第2章 世界はイランをどう見るか
第3章 イランから世界を見る
第4章 イランの中の外国文化
第5章 世界に散らばるイラン人――ディアスポラの肖像
第6章 イランから見た日本、日本から見たイラン
?特別寄稿 「ニーハオ」の後に始まる物語
――インフルエンサー「イランの良さを伝える人・杉森健一

内容説明

1つの事象に必ず2つ以上のストーリーが存在する、虚実入り混じるこの国の「こんがらがり」を1本ずつ解きほぐそうとするうちに見えてきたのは、誇りと屈辱の狭間をさまよう人々の深い葛藤と、時に皮肉に満ちたユーモアすら滲む、その逞しさ。ややこしいからこそ惹かれてしまう中東の大国のリアル!

目次

第1章 イランという国の素顔
第2章 世界はイランをどう見るか
第3章 イランから世界を見る
第4章 イランの中の外国文化
第5章 世界に散らばるイラン人―ディアスポラの肖像
第6章 イランから見た日本、日本から見たイラン

著者等紹介

南龍太[ミナミリュウタ]
ジャーナリスト。和洋女子大学AIライフデザイン学部准教授。東京外国語大学ペルシア語学科卒。大学で人工知能(AI)の教育・研究や異文化理解・国際交流に携わる傍ら、元共同通信社記者として「Yahoo!ニュース」や「Newsweek」といったメディアを通じて外国人や移民について執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

48
ジャファール・パナヒ監督や英米の映画ではイラン社会の一端を知ることが出来る。しかし、イランは決して一枚岩ではない。本書で、歴史から各国への疑心暗鬼とダブル・スタンダードを使い分けて生きているイランの現状を改めて知る事になりました。初めてイランで民主的に選ばれた党首を石油利権が欲しい英米政権が潰して遺恨を残した1953年問題。VNPを使ってイラン政府が禁じたSNSや情報を傍受し、ヘジャーブの下で爪や整形でお洒落を楽しむ庶民や米国視点では悪の枢軸として一緒にされても実情は都合の良い時の利用というロシアの関係性2026/09/21

お抹茶

5
イランの現状,特に外国にいるイラン系の状況も詳しく説明。誇りと屈辱がイランを読み解く鍵。革命防衛隊は,軍事・政治・外交・情報全てに深く関与するもう一つの国家権力で,密輸業者としての巨大な利権で体制の武力と資金源を支える。イスラエルによる「スタックスネット」は,イランの核濃縮能力を大幅に低下させた世界初のデジタル兵器。中国にとってイランは「割安な原油を求める巨大な消費者」であり鞍替えできる存在。イランはユダヤ教ではなくシオニズムに反対する立場。女性は大学に行けても国内で活躍できる職や文化がなく,海外に流出。2026/08/11

miharasi_mamiya

1
情報量が多かった。イランと他の国との関係、イランから見た他の国々、他の国々から見たイラン、またイランから離れて他の国々に住んでいる人たちについて。複雑な歴史的経緯があり、把握するのが大変だった。イランから離れた人々も時代によって考え方などが違うので一枚岩ではない。イスラエルに住んでいるイラン系のユダヤ人、イランに住んでいるユダヤ系の人々など難しい立場の人たちもいることを知った。イランの人たちのSNS利用状況など興味深かった。2026/09/02

ハメ・ドゥースト

0
★★★2026/07/11

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