内容説明
マディと犬のスターは、セラピー・ドッグになるために、ろうじんホームにかよってテストをうけることに。たくさんのお年よりにかこまれて、スターはすぐ人気ものになったけれど、はなれたところにひとり、せをむけているおじいさんがいて…。
著者等紹介
パップ,リサ[パップ,リサ] [Papp,Lisa]
児童書作家。イラストでも文章でも高い評価を得て、NAPPA賞、キーストーン・リーディング賞など多くの賞を受賞。アメリカ・ペンシルバニア州在住
菊田まりこ[キクタマリコ]
絵本作家。『いつでも会える』で1999年度ボローニャ国際児童図書展ボローニャ児童賞・特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
79
このシリーズは"本の読み聞かせ"をテーマに、小さな子どもの社会活動や動物たちの社会活動の姿を描いています。『わたしのそばできいていて』では、本が読めなかったマディが図書館犬のボニーに読み聞かせをすることで、上手に本が読めるようになりました。『いまのわたしにできこと』では、シェルターの犬たちにマディたちが読み聞かせをすることでケアをします。今作の『わたしはあなたをしんじてる』では、マディはセラピードッグ見習いのスターと一緒に、心を開いてくれないおじいさんの傍で絵本を音読することで、-->コメント欄に続く2023/06/19
はる
63
優しい物語。「わたしのそばできいていて」のシリーズ3作目。セラピー・ドッグになるために、老人介護施設での試験を受けることになった犬のスター。しかし、一人の老人が背を向けたまま…。このシリーズの犬の表情は本当に可愛い。セラピー・ドッグのことを描きつつ、主人公の少女マディの成長の物語でもあるんですよね。ラストはちょっと出来過ぎかな…と思ってしまう、私は汚れている。。2021/04/24
ぶんこ
48
犬の優しさにウルウル。セラピードッグのボニーの子スターもセラピードッグになるテストを受けることになりました。マディはスターとたくさん練習しました。スターを信じているものの、少し不安もありましたが、スターは優しい持ち味で皆が笑顔になっています。スターもですがマディも優しい。皆と馴染めずに一人ぼっちのハンフリーさんに笑顔になってもらいたいと考え続ける。とても素敵な絵本でした。2021/05/01
ヒラP@ehon.gohon
43
セラピードッグの大変さがよく解りました。 セラピードッグの試験を受けるスター、それまで育ててきたマディ、そして二人の信頼関係が、とても温かく伝わってきます。 これから二人の別れが待っているだけに、ちょっと複雑な気持ちですが、「わたしはあなたをしんじてる」という言葉には、マディの決意も含まれているのでしょうか。 ホームの老人たちと、心を通わせるってとてもハードルの高さを感じました。2021/09/12
たまきら
41
大好きなシリーズです。娘は最初のお話が本当に好きでした。あの最初のお話から、主人公は本当に成長しました。パートナーになった犬とともに、そっと人に寄り添うことを覚えていく姿に、自分の娘のように誇らしい気持ちをおぼえmした。娘さんは今は電気などに夢中ですが、絵本の世界も時には嬉しいらしく、「あ、なんとなくおぼえてるかも」と言いながらめくっていました。2021/04/19