人間に光あれ―日本近代史のなかの水平社

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人間に光あれ―日本近代史のなかの水平社

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  • サイズ A5判/ページ数 232p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784866171760
  • NDC分類 361.86
  • Cコード C3021

目次

第1章 水平社を生み出した前史
第2章 全国水平社の創立
第3章 徹底的糾弾の闘い
第4章 全国水平社における対立とその克服
第5章 被差別者解放への影響
第6章 昭和恐慌下の水平社運動の転換
第7章 戦時下の水平社運動
終章 全国水平社の歴史と伝統から学ぶ

著者等紹介

藤野豊[フジノユタカ]
1952年横浜市に生まれる。敬和学園大学人文社会科学研究所長・図書館長

黒川みどり[クロカワミドリ]
三重県津市に生まれる。静岡大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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てくてく

5
優性保護法やハンセン氏病などの政府や組織がらみでの差別や弾圧に関する研究の多い藤野氏と、被差別部落問題の研究者である黒川氏のタッグによる近代日本の部落差別問題と水平社活動に関する総まとめのような一冊。水平社創設段階から天皇の臣民として等しい立場であることをひとつの根拠としたことが、時代としては当然の戦略であるとはいえ、その後の活動の限界みたいなものにつながっていたのだなと思った。ハンセン氏病患者の強制隔離政策と被差別部落の関係が興味深かった。2024/09/26

kamakura

3
水平社創立100年。水平社がさまざまな傾向を含みながら歩んだことが改めてわかった。次第に天皇制と戦争に屈服した、と描かれがちだった水平社の人々が、創立初期から、明治天皇の「解放令」を根拠の一つに闘っていたこと、自国の植民地主義を批判できていなかったことが指摘されている。どんな局面でも部落解放のチャンスを得ようとして、結果、軍部や翼賛政治に接近していった事は現代の我々も警戒すべき。一方、内部で厳しい路線対立があっても、差別・弾圧には、一致して抵抗する矜持があった事(福岡連隊軍隊差別直訴事件)も重要。2022/06/08

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