出版社内容情報
通常は知覚できない心身の状態を“見える化”し,自律神経の調節機能を向上させるストレスマネジメント技法「心拍変動バイオフィードバック」。近年では安価な計測機器や専用アプリの普及により,本技法によるリラクセーションを日常的に活用できる環境が整えられています。本書は,日本における心拍変動バイオフィードバック研究の第一人者である編者と,本アプローチを各領域で活用している共著者を迎え,ストレスマネジメントの臨床実践に新たな視点と技術を提案する一冊です。
うつ病や慢性的な身体の痛み,PTSD,不眠などのストレス関連症状の緩和に有効な介入法をわかりやすく解説しながら,発達障害を抱える子どもに対する認知行動療法・トラウマケアへの応用や,非行臨床領域での実践などについても詳述されています。ストレスマネジメントの臨床に携わる心理職,看護やリハビリテーションの専門家,心理生理学の研究者らに向けて,心拍変動バイオフィードバックの基礎理論から実際の導入例までを網羅しました。
内容説明
心拍変動バイオフィードバックは心理生理学的な基礎検討を踏まえた効果機序が明らかにされており、ホメオスタシスに関わる生理学的基盤に直接的に働きかけるユニークな技法です。この点が従来型のリラクセーション技法と比べて大きく異なる特徴です。
目次
第1部 心拍変動バイオフィードバックの基礎(心拍変動バイオフィードバック;心拍変動バイオフィードバックの作用機序;心拍変動)
第2部 心拍変動バイオフィードバックの応用(児童臨床における心拍変動バイオフィードバックの活用;非行少年に対する矯正教育への活用;子どもがリラクセーションを学ぶための工夫;日本のバイオフィードバック研究)
著者等紹介
榊原雅人[サカキバラマサヒト]
愛知学院大学大学院博士後期課程満期退学。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(DC)、公立学校共済組合東海中央病院心理療法士、東海学園大学人文学部を経て、2012年より愛知学院大学心身科学部教授(現在は心理学部教授)。ストレス臨床に役立つリラクセーション技法の効果を心理生理学的方法によって検討している。公認心理師、臨床心理士、バイオフィードバック認定国際機構(Biofeedback Certification International Alliance:BCIA)有資格者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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