出版社内容情報
国家資格「公認心理師」ができたことで,心理支援のあり方が法的に決まり,精神科治療の枠組みに収められています。しかし本来,心理支援と精神科における医療による支援は別物のはず。心理支援とは何なのか? 心理職の専門性とは何なのか?
この本は,そんな疑問を解き明かそうとしてきた下山晴彦さんと,同じような疑問をもったものたちによる対談集です。信田さよ子さん,茂木健一郎さん,石原孝二さん,東畑開人さん,黒木俊秀さんなど超豪華な顔ぶれです。
内容説明
本書は、下山晴彦(東京大学名誉教授/跡見学園女子大学教授)が茂木健一郎(脳科学者)、黒木俊秀(精神科医)、信田さよ子(心理職)、東畑開人(心理職)らとの対話を通して、日本の精神科医療に切り込み、医学モデルを超えるこれからの心理職のあり方を根本から問い直す刺激的な対談集です。主宰するオンラインマガジン『臨床心理iNEXT』の人気記事をまとめ、新たに語り下ろしの座談も掲載しました。日本のメンタルケアの改善、心理職の発展を考える上で多くのヒントがつまった全23章。
目次
第1部 精神医療の最新動向と心理支援の未来
第2部 医療中心主義の限界を超えて
第3部 診断から対話、そして心理支援の専門性へ
第4部 分断から対話、そして豊かな実践へ
第5部 学派を超えた心理支援の豊かな実践
第6部 心理支援の専門性の発展1
第7部 心理支援の専門性の発展2
第8部 心理支援の専門性の発展3
第9部 心理職の未来に向けて
著者等紹介
下山晴彦[シモヤマハルヒコ]
跡見学園女子大学心理学部教授。東京大学名誉教授。東京大学教育学研究科修了。博士(教育学)、東京大学学生相談所、東京工業大学保健管理センター、東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コースを経て、現職。跡見学園女子大学心理教育相談所長を併任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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