出版社内容情報
アセスメントの結果を,発達障害特性のあるクライエントの多様な状態像とニーズの理解,そしてさらにその先の支援につなげるために──
本書は,発達障害特性のあるクライエントを理解し,さらにその支援につなげるための心理アセスメント,発達検査,ロールシャッハ・テストについて詳しく解説し尽くした論文集です。
著者は,25年以上にわたり,投映法,中でもロールシャッハ・テストをはじめとするアセスメントと,発達障害の支援を両軸に研究・実践を積み重ねてきました。しかし,発達障害特性に関するアセスメントツールが次々に開発される一方で,必ずしも支援者教育が十分に浸透しているわけではないと著者は述べます。
臨床心理検査を発達障害領域で有効活用するためのヒントが散りばめられた一冊となりました。
内容説明
アセスメントの結果を、発達障害特性のあるクライエントの多様な状態像とニーズの理解、そしてさらにその先の支援につなげるために―。本書は、発達障害特性のあるクライエントを理解し、さらにその支援につなげるための心理アセスメント、発達検査、ロールシャッハ・テストについて詳しく解説し尽くした論文集です。著者は、25年以上にわたり、投映法、中でもロールシャッハ・テストをはじめとするアセスメントと、発達障害の支援を両軸に研究・実践を積み重ねてきました。しかし、発達障害特性に関するアセスメントツールが次々に開発される一方で、必ずしも支援者教育が十分に浸透しているわけではないと著者は述べます。臨床心理検査を発達障害領域で有効活用するためのヒントが散りばめられた一冊となりました。
目次
第1部 支援とアセスメント(発達障害理解のための心理アセスメント;発達検査;発達障害に関する検査;養育者の評価;生活困窮者支援におけるアセスメントの現状と課題)
第2部 投映法を発達障害支援に活用するために(自閉症の体験世界と描画との関係;広汎性発達障害児の人物画研究―DAM項目による身体部位表現の分析;発達障害のロールシャッハ法(1)―基礎研究の知見の紹介
発達障害のロールシャッハ法(2)―反応特性から支援の方向性へ
発達障害領域の心理アセスメントとロールシャッハ・テスト
高機能広汎性発達障害と統合失調症におけるロールシャッハ反応の特徴(1)―数量的分析
高機能広汎性発達障害と統合失調症におけるロールシャッハ反応の特徴(2)―反応様式の質的検討
Basic Rorschach Scoreにおけるパーソナリティ理論
事例K.H.のロールシャッハ解釈―包括システムからの理解)
著者等紹介
明翫光宜[ミョウガンミツノリ]
中京大学大学院心理学研究科博士後期課程中途退学。博士(心理学)。2005年中京大学心理学部助手。東海学院大学人間関係学部、東海学園大学人文学部の勤務を経て、2012年中京大学心理学部・心理学研究科講師。2020年より中京大学心理学部・心理学研究科教授。専攻:発達臨床心理学、心理アセスメント(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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