出版社内容情報
他者のいる場所に居られるようになることが,ひきこもりの人にとって社会との接点を回復する第一歩となります。著者は10年以上にわたって,ひきこもり者が就労ではなくただ居られることを目的として,サポート・グループを運営してきました。
本書は,その居場所支援と地域の他のグループ代表者との連携の実践を通して模索してきた,臨床心理学視点からのひきこもり支援論です。当事者たちの言葉からひきこもりの心理を丹念に捉え,支援活動の経験から現場で役立つポイントを整理しました。他者と関わることができない人といかに関わればよいのか。コミュニティで共に生きる仲間としてできるひきこもり支援とは何かを追求した一冊です。
内容説明
カウンセリング、家庭訪問、親面接、サポート・グループ、セルフヘルプ・グループ代表者会議。関わることが難しい人といかに関わるか、心理臨床家によるひきこもり支援の実践。
目次
第1部 ひきこもりの理解(ひきこもりの心理;時間を止めた人たち―ひきこもりの“時間”考;全てのものはところてんだ!―ひきこもりの“普通”考)
第2部 ひきこもりの支援(ひきこもり支援の枠組み―サポート・グループの実践より;サポート・グループを通した支援;ひきこもり者と関わる際のポイント;家庭訪問;親面接)
第3部 “支援者”と“当事者”の関係性(セルフヘルプ・グループ代表者との協働;支援者の“当事者性”)
補遺
著者等紹介
板東充彦[バンドウミチヒコ]
1997年、北海道大学法学部卒業。現在、跡見学園女子大学心理学部准教授。公認心理師、臨床心理士。日本臨床心理士会ひきこもり専門委員会委員。日本コミュニティ心理学会常任理事。日本人間性心理学会理事。研究テーマは、ひきこもりのグループ・アプローチ。コミュニティ心理臨床(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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