目次
総論 織豊政権の独自性
基調講演 身分としての奉公人―その創出と消滅
第1部 論考編(織豊期経済論;織田期の政治過程と戦争;織豊大名論;天下統一論―停戦令・国分・仕置の視点から;豊臣期検地論)
第2部 研究史をふり返る(軍事・戦争;商業・流通;寺社・宗教;真宗・一向一揆;武家儀礼)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chang_ume
11
「織豊期という中世末期にも近世初期にも包摂されない独自の時代空間」(三鬼清一郎)について、織豊期研究会メンバーが網羅的な検討を試みた論集。近年では「天下」概念の再解釈などから中世人としての評価も進む織田信長について、ではなぜ信長が急速な領国拡大を可能としたか、さらに次代の豊臣秀吉を含めて徳川期との相違はなにか、「初期絶対主義」とその「流産」といったラディカルな解釈も交えながら改めての問題提起。史料解釈の問題など、なかなか捕捉しづらいところもありつつ、都市史・考古学の分野からはどう見えるかなと思った。2021/02/11
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