目次
身分と八王子千人同心の研究動向
第1部 八王子千人同心における身分集団の生成と構造(八王子千人同心における寛政改革の意義;御家人言説の遂行過程;八王子千人同心の役職と格式;八王子千人同心株売買の実態)
第2部 身分越境による組織と社会の変容(八王子千人組における月番所の成立とその意義;八王子千人組における番組合の成立とその意義;千人同心と家・村;幕末期における社会統合の破綻)
著者等紹介
吉岡孝[ヨシオカタカシ]
1962年東京都国分寺市に生まれる。1986年國學院大學文学部史学科卒業。1992年法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻博士課程単位取得退学。2006年國學院大學文学部専任講師。2008年國學院大學文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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wuhujiang
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八王子千人同心自体マイナーと思われるが、今近世史研究ではなかなかホット(だと自分は勝手に思っている)身分の中間にいた人々の研究である。本書で触れられているとおり、千人同心が設置されてからずっと位置づけとしては百姓のはずだった。しかし、200年以上続くうち千人同心内部から自身らを「御家人」、百姓とは異なる武士に近い存在であると主張し始める過程にみるべきものがある。何百年続くうちに被支配側も独自の論理を展開し、それが既存の支配者側の論理や同じ被支配者側の別集団とは対立していくということなのだろう。2021/02/13
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